子どもに野菜を美味しく食べさせるには? もちもちドーナツに合う冷汁風サラダみそ汁のつくりかた

手軽に栄養が取れて、しかもお子さんの好きそうな食事に合うおみそ汁のつくり方をあまこようこ先生に教えてもらう「サラダみそ汁研究会」。今回は「もちもちドーナツ」に合う冷汁風サラダみそ汁のつくり方を紹介します。

その他の【あまこようこの「サラダみそ汁研究会」】はこちら

「サラダみそ汁研究会」おさらい

毎日、家族のためにお料理を頑張っている皆さん。今日もお疲れさまです。「手軽に美味しく、楽しく、そして健康に!」をモットーに、皆さんに新しい食卓のあり方を提案したい。そんな思いで私たちバレッドプレス編集部と、人気フードコーディネーターのあまこようこ先生とで発足した「サラダみそ汁研究会」。

サラダみそ汁の定義は以下のとおり。

1.たっぷりの野菜を使うこと

2.鍋を使わず、器一つでできる

3.調理時間は3分が目安

「サラダみそ汁研究会」では、「おみそ汁=和食」のイメージを取り払い、みそがもつ健康効果やアレンジ力を幅広く生かしたレシピを紹介するため、お子さんが好きなパンやスパゲッティ、ピザに合わせた、おみそ汁をつくります。

今回のテーマは「もちもちドーナツとサラダみそ汁」です。

あまこようこプロフィール

フードコーディネーター・料理研究家。大阪あべの辻調理師専門学校出身。多くのTV、雑誌、広告でレシピ制作、料理制作を行っている。amacoven(あまかゔぁん)主宰。

パンでもお惣菜でもスイーツでもない、「おかずケーキ」の店「ocazu cake coven」運営。著書に『おかずケーキ』(オークラごちそうブック)、『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』(アスコム)がある。

もちもちドーナツに合わせるサラダみそ汁

[ 画像が省略されました ]

編集部 それではあまこ先生、今回もよろしくお願いします。今回のテーマはこちらなんですが……。

[ 画像が省略されました ]

あまこさん わ、ドーナツですか。

[ 画像が省略されました ]

今回は「おやつに合うおみそ汁」をテーマにしました。お子さんのおやつに何か野菜をプラスすることで、栄養の補助ができると心強いですよね。野菜を使ったスイーツはいろいろありますけど、やっぱりそこは「サラダみそ汁研究会」。甘いおやつに合うおみそ汁を提案できたらいいなって思ったんです。

[ 画像が省略されました ]

たしかに子どもはドーナツも、もちもちの食感も好きですよね。では試食しながら、どんなサラダみそ汁がいいか考えていきましょう。

ドーナツをひとくち食べて考えるあまこさん

[ 画像が省略されました ]

どうですか?

[ 画像が省略されました ]

うーん、ドーナツの甘さやモチモチ感に、他の香りや食感をプラスしてリズムをつけるイメージかなぁ。

[ 画像が省略されました ]

あ、そうなると食べるのがさらに楽しくなりそうですね。

[ 画像が省略されました ]

たとえば、絹ごし豆腐のつるっとした柔らかさは合いそうですね。

[ 画像が省略されました ]

時季的に夏野菜もぜひ使いたいですよね。

[ 画像が省略されました ]

暑い時期にさらっと食べられる、冷や汁風のおみそ汁とか、どうかな?

[ 画像が省略されました ]

冷たいおみそ汁、いいですね!でも難しくないですか?

[ 画像が省略されました ]

いえいえ、液みそを使えばお水を注いで簡単にできますよ。ではつくってみましょうか。

きゅうりを使った冷汁風サラダみそ汁

今回もおみそは、『医者が考案した「長生きみそ汁」』の著者である小林弘幸先生監修の「液みそ 健康みそ汁」を使います。このみそは「健康になるための食事」に焦点を当てていて、小林先生独自のメソッドでリンゴ酢や玉ねぎが配合されており、だし入り液状タイプなので、みそを使った料理が手軽にできます。

材料 1人分

  • きゅうり 1/4本
  • 絹豆腐 1/8丁(50g)
  • すりごま 小さじ1
  • 冷水 120ml
  • 液みそ 健康みそ汁 小さじ2
  • しそ 1枚
  • 氷 2個

つくり方

[ 画像が省略されました ]

完成しました!

[ 画像が省略されました ]

本当にあっという間にできちゃいました。ガラスの器で涼しげですね。火を使わないし、お子さんと一緒につくることもできそうです。

[ 画像が省略されました ]

さらっと食べられてしまうので、よく噛むことを忘れずに!

コラム〜きゅうりにまつわる夏の行事〜

一年で一番暑い土用丑の日の時季に行われる、「きうり加持」をご存知ですか? 京都・西加茂の神光院や、小豆島霊場第40番・保安寺などで行われており、その起こりは真言宗の開祖、空海が創ったと言われています。

水分が多く、痛みやすい木瓜(きうり・きゅうり)に病を封じ込めて「土に埋める」ことで、きゅうりとともに病を自然に還し、病気平癒を願うという儀式です。

1月7日の七草粥や冬至のかぼちゃなど、日本には無病息災を願う多くの行事食がありますが、この儀式ではきゅうりを食べることはせず、あくまで身代わりとなってもらうためのもの。健康の願いを自然や食物に託す、日本人古来のあり方がうかがえる儀式です。

きゅうりは栄養価たっぷり

きゅうりはおよそ90%が水分で構成されているので、栄養価が少ない野菜と思われがち。本当はカリウムやビタミンC、食物繊維を多く含み、低カロリーな食材です。夏バテ防止や免疫力の低下を防ぐ効果も期待できます。もろきゅうや、盛岡じゃじゃ麺などでも証明されているように味噌との相性もばっちり。きゅうりは私たちの夏の強い味方です。

食べてくれるのはあまこさんのお子さん。サラダみそ汁研究会のご意見番です。ひとくちめはやっぱりドーナツ!
続いて大きな口でお豆腐をぱくり。サラダみそ汁とドーナツの組み合わせ、大成功の瞬間!

今回、甘いドーナツに合うみそ汁という、新しいスタイルのきゅうりレシピ。ぜひ食卓でも試してみてくださいね。

参考文献 『日本まじない食図鑑 お守りを食べ、縁起を味わう』(吉野りり花著/青弓社刊)

この記事が気に入ったら「フォロー」&「いいね!」をクリック!バレッドプレス(VALED PRESS)の最新情報をお届けします!

毎週最新情報が届くメールマガジンの登録はこちらから!

メールマガジン - バレッドプレス(VALED PRESS)

その他の【あまこようこの「サラダみそ汁研究会」】は

© Valed.press