長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)の雌ラマ「クロ」が今月中旬、26歳になった。ラマの平均寿命はおおむね20歳。人間の年齢でいえばクロは100歳近い“おばあちゃん”だ。
1994年8月13日に同園で生まれ、毛が黒いことから「クロ」と名付けられた。性格はマイペース。現在、ほとんど目は見えておらず、耳も遠くなっているという。
ただ、食欲は若い頃と変わらず旺盛。朝と夕に与えられる餌の草をモリモリと食べている。担当飼育員の小泉那於さん(26)は「この食欲が長寿の秘訣(ひけつ)だと思う」と話す。
同園で飼育されているもう1頭のラマも、23日に21歳を迎え、そろって平均寿命越えを成し遂げている。