「穴子カレー」いかが! 陸自対馬考案、島や橋イメージ

対馬穴子カレーを手にする山口隊長=陸自対馬駐屯地の隊員食堂

 陸上自衛隊対馬警備隊(長崎県対馬市厳原町)は、対馬の島の形に見立てたアナゴカツや、上島と下島を結ぶ万関橋をイメージした赤パプリカの素揚げなどを特製チキンカレーの上に添えた「対馬穴子カレー」を創作し、今年から陸自対馬駐屯地隊員食堂のメニューに取り入れている。隊長の山口勝(まさる)1佐(47)は「アナゴの風味を損なわない絶妙なスパイシーさが売りで、目でも舌でも楽しめる。対馬を活性化する新名物としてレシピを無償提供したい」と島内の提携先を募っている。
 対馬警備隊によると、対馬穴子カレーは九州北部4県の部隊が所属する陸自第4師団の炊事競技会(今年2月開催)に向け同隊が考案。同隊は参加した13部隊中、最高得点で優勝した。
 炊事競技会では2時間40分の制限時間内に50食を作るという規定があり、対馬穴子カレーは赤ワインやガラムマサラ、ハチミツなどでこくを出し、アナゴは日本酒に30分漬けて臭みを抜くなど短時間でもおいしく調理できる工夫を凝らしている。ほかに原木シイタケのカツも添えている。
 28日は8月に転入してきた隊員の歓迎メニューとして隊員食堂で提供され、高島将喜(まさき)3尉(48)=佐世保市出身=は「万関橋は初代の架橋から今年で120年。対馬の歴史を感じる一皿だった」と話した。

 


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