Wソックスが外野手補強 俊足好守のダイソンを獲得

12年ぶりのポストシーズン進出を目指すホワイトソックスは日本時間8月29日、インターナショナル・ボーナスポール・マネー(海外フリーエージェント選手との契約に使える予算)24万3300ドルとのトレードでパイレーツからジャロッド・ダイソンを獲得したことを発表した。また、これに伴いニッキー・デルモニコがDFA、ルイス・ゴンザレスがマイナーキャンプへ降格となっている。

現在36歳のダイソンは今季21試合に出場して打率.157、0本塁打、5打点、4盗塁、OPS.375を記録。今季がメジャー11年目で、規定打席に到達したシーズンは1度もないが、シーズン30盗塁以上を5度マークし、通算254盗塁を記録している。ロイヤルズ時代にはポストシーズン出場の経験もあり、2015年はワールドシリーズ制覇を経験した。

リック・レンテリア監督はダイソンを「スピード、守備力、スモールボールの技術を兼ね備えた選手」と評価。「我々の戦術にフレキシビリティを与えてくれる。これまでに盗塁で我々を苦しめてきた選手だから、彼とアダム・エンゲルを盗塁が必要なシチュエーションで使えるのはナイスだね」とダイソン獲得の狙いについて説明した。

外野3ポジションでハイレベルな守備力を期待できる点は大きな魅力だが、30代後半を迎えてスピードや守備力に陰りが見え始めていることを示すデータもある。とはいえ、レフトのエロイ・ヒメネスやライトのノマー・マザーラは守備走塁面に不安を抱えており、守備要員や代走要員として出場機会は多くなりそうだ。

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