ジャッキー・ロビンソン・デー アストロズ戦が延期に

シーズン開幕が遅れたメジャーリーグでは、例年の4月15日でなく8月28日(日本時間8月29日)が「ジャッキー・ロビンソン・デー」となり、各球団の選手が背番号「42」のユニフォームでプレーしている。しかし、ハリケーンの影響で2日間試合がなく、3日ぶりの試合となったアストロズは、社会的な変化の必要性を訴えて今日の試合をプレーしないことを選択。対戦相手のアスレチックスもこれに同意し、試合は延期となった。

アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われる予定だった一戦は、試合開始に向けて通常通りに準備が進められていた。両軍の選手とコーチが背番号「42」のユニフォームで整列し、場内には国歌が流れ、本塁付近でアストロズのダスティ・ベイカー監督、アスレチックスのボブ・メルビン監督、球審が挨拶を交わしたあと、アストロズの選手たちが守備に就いた。

その後、本塁に「Black Lives Matter」のTシャツが置かれ、アストロズのマーティン・マルドナードとアスレチックスのマーカス・セミエンがその横に背番号「42」のユニフォームを並べると、両軍が再び整列。黙祷が行われた。黙祷を終えると、両軍の選手とコーチはグラウンドを去り、クラブハウスへ戻っていった。

メルビンによると、試合開始前の一連の行動について、アストロズ側からアスレチックス側に打診があり、アスレチックスはそれに同意したという。今日の試合は明日に延期され、ダブルヘッダーが行われる予定となっている。

ベイカーによると、アストロズは明日の試合で「ジャッキー・ロビンソン・デー」を実施する予定だという。しかし、メジャーリーグにおけるカラーバリアを打ち破ったジャッキー・ロビンソンの功績を称える日にプレーしないという選択をしたことは、一連の抗議運動についてさらなる議論を巻き起こすことになるかもしれない。

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