アスレチックスが弱点の二塁を補強 ラステラを獲得へ

メジャーリーグ公式サイトでアスレチックスの番記者を務めるマーティン・ガイエゴスが日本時間8月29日に関係者から得た情報によると、アスレチックスはフランクリン・バレートとのトレードでエンゼルスからトミー・ラステラを獲得することに成功したようだ。アメリカン・リーグ西部地区の首位を走るアスレチックスは二塁のレギュラーを固定できていなかったため、ラステラの獲得は理想的な補強と言える。

今季のアスレチックスは、ここまでの32試合で二塁手としてトニー・ケンプが20試合、チャド・ピンダーが10試合、バレートと新人のビマエル・マチンが1試合にスタメン出場。しかし、ケンプは出塁率.378を記録している一方で長打がほどんどなく、OPSは.657にとどまっており、ピンダーも2本塁打を放っているとはいえ、OPS.648と低調だった。

ラステラは昨季前半戦に打率.300、16本塁打、44打点、OPS.848の好成績をマークしてオールスター・ゲームに選出され、今季もここまで28試合に出場して打率.273、4本塁打、14打点、OPS.845を記録。左腕に打率.185と苦戦しているものの、ケンプやピンダーを併用している状態から戦力アップとなることは間違いない。左腕への苦戦が続くようであれば、右打者のピンダーとプラトーンに近い形での起用となるだろう。なお、ラステラは今季終了後にフリーエージェントとなる。

エンゼルスに加入するバレートは24歳の内野手で、今季はここまで15試合に出場して10打数ノーヒット。代走での起用が目立っていた。2014年11月にジョシュ・ドナルドソンをブルージェイズへ放出した際、アスレチックスが対価として得た4選手のなかで最も将来を期待された選手だったが、伸び悩みが続き、メジャー定着を果たすことはできなかった。

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