全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1ラウンドもてぎは8月29日、16時15分から20周の第1戦決勝レースが行われ、宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM’S 320)がスーパーフォーミュラ・ライツとしての初レースのウイナーとなった。2位は阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)、3位は1周目に大きく順位を上げた名取鉄平(TODA FIGHTEX)となった。
10時05分から行われた公式予選に続き、スーパーフォーミュラの2回の走行、TCRジャパンの決勝をはさみ16時15分にスタートしたスーパーフォーミュラ・ライツと名称が変わった記念すべき最初のレースは、スタートから波乱含みとなった。
ポールポジションの宮田、2番手スタートの小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM’S 320)はきれいにスタートを決めるものの、3番手スタートの高星明誠(B-MAX RACING TEAM)、4番手スタートの河野駿佑(RS FINE K&N 320)が発進で遅れ、小高、阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)、そして直前までスーパーフォーミュラを走っていた名取鉄平(TODA FIGHTEX)が続く。
トップの宮田は大きくリードを築くものの、2番手争いは大混戦。3コーナーで阪口が小高のインを突くと、さらに5コーナーでは名取も小高をパス。130RからS字にかけての攻防では、阪口、名取、小高の3ワイドのバトルが展開される。
そんなバトルを後目に、宮田は1周目で早くも3.8秒のリードを築く。これに阪口が続き、序盤は名取と小高の3番手争いが展開されていく。一方、その後方では神晴也(Albirex-RT)とスタートで遅れた高星明誠(B-MAX RACING TEAM)が5番手争いを展開。また入山翔(Albirex-RT)と河野駿佑(RS FINE K&N 320)のバトルがこれに続いた。
5番手争いは6周目、S字で高星が神をかわし、少しずつ名取と小高の3番手争いに接近していく。この三つ巴の戦いはファイナルラップまで続くことになった。
一方、トップの宮田は1周目からのリードをコントロールしながら、20周をきっちりと走りきり優勝。スーパーフォーミュラ・ライツとして初のウイナーとなった。2位は阪口となった。3位争いは、最後まで名取が2台を抑えきり、ダブルエントリーのハンデを感じさせない走りで3位表彰台を獲得した。ただ、レース後の表彰式前に、名取は倒れてしまうシーンも。チームによれば熱中症とのことで、意識はあり現在点滴を受けているという。
4位は小高、スタートの遅れが響いた高星は5位に。神が6位となった。マスタークラスはDRAGON(TEAM DRAGON SFL)が安定した走りでチェッカーを受け、優勝を飾っている。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦ツインリンクもてぎ
決勝結果
Pos No Cls Driver Car Engine Laps Grid Qualify
1 36
宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 20 1 1’44.514
2 50
阪口晴南 Buzz Racing with B-MAX スピースA41 20 5 1’45.452
3 2
名取鉄平 TODA FIGHTEX 戸田TR-F301 20 6 1’45.676
4 37
小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 20 2 1’44.962
5 52
高星明誠 B-MAX RACING TEAM スピースA41 20 3 1’45.307
6 3
神晴也 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 20 8 1’46.157
7 35
河野駿佑 RSFINE K&N 320 トヨタ-トムスTAZ31 20 4 1’45.334
8 51
藤波清斗 B-MAX RACING TEAM スピースA41 20 7 1’45.691
9 5
入山翔 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 20 10 1’46.877
10 30 M DRAGON TEAM DRAGON SFL スピースA41 20 9 1’46.832
11 10 M 植田正幸 Rnsports320 スピースA41 20 11 1’47.565
12 13 M 吉田基良 B-MAX ENGINEERING スピースA41 19 12 1’49.618
天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM’S 320) 1’46.166 5/20