わかりやすい価格設定が人気の理由! クルマのサブスクユーザーのリアルな声とは

ダイハツ 新型ロッキー/トヨタ 新型ライズ

フツーに買うより支払額が超明瞭! それこそがサブスクの利点

2O20年上半期においてナンバー1の販売台数を誇ったトヨタ ライズ。168万円〜という見事な価格設定で大ウケしているが、このクルマも自動車税29,500円、さらに2年に一度の車検代やメンテナンス代などを合計すると年間約20万円あまりかかる計算だ。それだけにクルマの購入のハードルはかなり高いのだ

クルマのサブスク(サブスクリプション:定額制サービス)で1番のメリットは、煩わしい税金やメンテ代といった維持費も一括で支払えるという点だ。残価設定などで買った場合であれば、ローン代の他に維持費がかかり、“一体月々いくら支払うのか?”という1番気になるコトがわかりづらいのだ。リースなどのサブスクの場合、提示されている額にガソリン代や駐車場代をプラスするだけで、支払い額が想像しやすいという大きなメリットがあるのだ。

MOTAでも5月からMOTAカーリースというサブスクサービスを提供している。今回は実際に使用しているユーザーの声をお届けしよう。

煩わしい支払い0! わかりやすさが魅力

もっとも多い理由がお金の面だ。ローンに加えて諸経費もとなれば、かなりキツいというひとも多いというワケだ

なぜフツーに買うのではなく、サブスクを選んだのか。その理由は、やはり諸経費が込々であるというのが1番の決め手のようだ。確かに現金一括や一般的なローンを利用する場合であっても、登録費などの諸経費は現金で収めなければならなく、手持ちが少ない場合は一苦労なのだ。その点、サブスクであればこの部分も月々に均すことも可能なので、人気が集まるのも納得だ。

やっぱり買うなら中古より新車!

さらに注目なのは、やはり新車が欲しいというユーザーが約6割もいるという点だ。個人的には同じ値段を出すならば、選択肢として中古車もアリな気がするが、市場の声はかなり違うようだ。

一般にクルマを買う際は、できるだけ“早く納車”してドライブを楽しみたいというのが一般的な意見かと思いきや、3ヶ月以内という意見が最も多いという意外な結果に。

自家用車人気が再燃!? コロナ禍で意識変化

この調査とは別に数社のディーラーに問い合わせたところ、新型コロナウィルスの流行により、クルマの購入を考え始めた人も少なくないようだ

昨今世界を騒がせている新型コロナウィルスの影響により、不特定多数の人と接する機会を最小限に抑えられる自家用車に注目が集まっていると報道されているが、それは事実のようだ。

ユーザー調査から見るに、サブスクに限っては乗り換えよりも新規でクルマを買う人が多いのだ。

トヨタが提供しているKINTOは他のサブスクとは違い、任意保険も込みの値段となっている。その分価格は少々高いため、本当にお得なのか? という意見もあるほど。サービス香椎から約半年で1000台程度の契約数となれば、値段を下げたプランも必要なのかもしれない

ともあれ、月々の支払い額が明瞭なサブスクに注目が集まるのは必然だ。現状、国産の自動車メーカーがサービスを全国提供しているのはトヨタのみ。他社も追従すれば認知も広まり競合も増えることで、もっとお得に利用できる日が来る日も遠くないかもしれない。

【筆者;MOTA編集部 木村 剛大】

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