ブレーブスが先発補強 ベテラン左腕・ミローンを獲得

ブレーブスは日本時間8月31日、後日指名選手2人とのトレードでオリオールズからトミー・ミローンを獲得したことを発表した。ブレーブスは先発投手陣に誤算が相次ぎ、深刻なコマ不足に陥っていたため、補強を必要としていた。ミローンの加入に伴い、ロースターの枠を空けるためにマット・アダムスがDFAとなった。

現在33歳のミローンは、今季オリオールズで6試合に先発して29回1/3を投げ、1勝4敗、防御率3.99、31奪三振を記録。勝ち星には恵まれていないものの、与四球率1.23の制球力を武器にまずまずのピッチングを見せている。ブレーブスは現在、先発ローテーションがマックス・フリードと新人イアン・アンダーソンの2枠しか埋まっていないため、メジャー通算51勝の実績を誇るベテラン左腕は貴重な戦力となるだろう。

ブレーブスは先発のコマ不足のなかで、ジョシュ・トムリンとロビー・アーリンの2人をブルペンから先発に回していたが、ミローンの加入によってどちらか1人をブルペンに戻すことができる。トムリンとアーリンは今季それぞれ3試合に先発しているが、1度も5イニングを投げることができなかった。

ちなみに、ブレーブスは今季32試合のうち、先発投手が5イニング以上を投げたのが12試合だけ。しかも、そのうち7試合はフリードが記録したものであり、フリード以外の先発投手はほとんど役割を果たせていなかった。ミローンは絶対的な力を持った先発投手ではないものの、5~6イニングを投げるという最低限の役割をこなすことが期待される。

ブレーブスの主力捕手コンビ(トラビス・ダーノウとタイラー・フラワーズ)はフレーミングの技術に定評がある。安定した制球力を武器とする技巧派左腕のミローンにとって、ブレーブスへの移籍はプラスに作用することになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.