上川隆也、声優界のレジェンド・三ツ矢雄二との対面に感激!!

テレビ朝日系で9月6日に放送されるドラマスペシャル「検事・佐方〜恨みを刻む〜」(午後9:00)の配信限定トークイベントが行われ、主演の上川隆也と共演の瀧本美織が登場。さらに、ドラマ放送同日にオンエアされる「アニメソング総選挙」(午後7:00)に上川が出演することもあり、声優界のレジェンド・三ツ矢雄二を特別ゲストに迎え、ジャンルを超えた豪華コラボが実現した。

初となる配信トークイベントについて、上川は「初めてのことなので、かなり地に足が付いていません。どうしていいものやらと思っています」と緊張気味。上川との初共演について、瀧本は「上川さんが本当に温かくて、優しくて紳士的で私のへんてこなアドリブを劇中で佐方さんとしてしっかり受け止めてくださって。だから私がいろいろチャレンジできたなと思っています。上川さんの大きな器に感謝です。頼もしかったです。本当に」と撮影を振り返った。

それを受けて上川は「今、アドリブのお話が出ましたけど、瀧本さん、これ初日から繰り出しているんですよ。現場にある程度なじまれて、そこから読みつつ図りつつアドリブを出してくるのだったら、よくある話なんですけれど。瀧本さんは、現場に入られたその日のファーストカットから台本にもト書きに書いていないようなことをいきなりなされて、僕は『あ、これは今回はうまくいくな』とその瞬間、思いましたね。そこをドラマで、その瞬間を推察しながらご覧いただくのが何よりだと思います(笑)」と見どころポイントを明かした。

そして、芸能界きってのアニメ好きとして知られる上川は「アニメソング総選挙」に出演した感想を、「(アニメ総選挙の)収録が終わった後で、『あれを言えばよかった』『こんな曲を挙げればよかった』と後悔ばかりが頭を渦巻いております。もう1時間くらいやっていただきかったなと(笑)」と名残惜しげに明かした。

さらに、京都での撮影の合間に太秦に建設された「エヴァンゲリオン京都基地」でエヴァンゲリオン初号機に乗った感想を「すごかったです。実物大で初号機がそこに鎮座しているんですよね。その掌の上にるという体験ができるんですけれど、実物大の迫力は筆舌に尽くし難かったです」と興奮気味に伝えた。瀧本は「私はちょうどその近くで『佐方』の撮影をしていたんですけど、頭しか見えなくて(笑)。乗りたかったです。うらましいです」と残念がった。

続く「アニメソング総選挙コラボコーナー」では、三ツ矢が登場し、濃密トークが展開。

事前にドラマを見たという三ツ矢は「一言で言うと面白かったです。頭の上にクエスチョンがいっぱい飛び出していくんだけど、最後の最後にそれがイコールになってという、そんなサスペンスで。上川さんは演技的にずっとクールで、激することもなく。僕は、この人いつまばたきするんだろう?って見てましたけど(笑)」とコメント。

さらに「瀧本さんは縦横無尽に動いていらっしゃって、アニメの『Dr.スランプ』のアラレちゃんみたいな感じで。そんな感じでちょこまか動きつつ、お美しいお顔をメガネでちょっとお隠しになって、本当に三枚目役に徹してらっしゃって。2人のコンビネーション。1人はすごくクール。クールなんだけどキザじゃなくて誠実なんですよ。それで、その隣に瀧本さんがいらっしゃって、物語にリズムを作っていって進みながら、最後の最後に『えーっ!?』っていうラストに結びつくという。もう本当にひと時も目を離せませんよ。お二人ともすてきでした」と大絶賛。これには、上川が「これ以上、僕らが何もご説明する必要はないですね。ありがとうございます。本望です。本懐です」と大いに感謝した。

かつて三ツ矢が、声優同士でバンド活動をしていたことについて、上川が「声優さん同士でバンド活動をなさっていたのは、当時としては珍しいですよね?」と尋ねると、三ツ矢は「羽佐間道夫さんという声優さんがいらっしゃって、羽佐間さんがプロデューサーになって、こういうことをやってみたらどうだろうと言って、僕と、『巨人の星』の(古谷)徹さんと、『うる星やつら』のあたるの声をやっていた古川登志夫なんかと集まって5人で活動を始めたんですけど。すごく大変だったんです。もう忙しくて。その時アニメのレギュラーを11本持っていたんです。その間をぬって練習して、正月と夏休みにコンサートをやったんです。ギュウギュウですよ、寝る間もないぐらい。でも充実した青春時代を送りました」と当時を懐古し、貴重なエピソードを披露した。

そして、上川と三ツ矢が「おうち時間で楽しめるアニメ作品ベスト3」をそれぞれ紹介。2人の熱い“アニメ愛”に瀧本は、ジェネレーションギャップに戸惑いながらも、2人が紹介する作品を「見てみたくなりました!」と目を輝かせた。

このほか、瀧本が劇中で食べる“ずんだ団子”にちなんだスイーツ“ずんだかき氷”作りに挑戦し、試食しながら撮影のエピソードなどを語った。

視聴者からの質問コーナーで「自分は、ボケとツッコミどちらだと思うか?」という質問に、上川は「僕は完全にツッコミです。言葉のほころびを見つけて『それ』って指摘する方のちょっと性格の悪いたちです」と正直に告白。

瀧本が「私はツッコミに憧れるんですけど、まあ、ボケかな?と思うんですけど、誰かがボケたらちゃんと突っ込むようにしています」と言うと、上川は「たぶん間違いなくボケだと思います(笑)」とブレなく、きっぱりと訂正。「そんなハッキリ言わないでくださいよ(笑)」と瀧本が食い下がると、「自覚がないこと自体に驚かされてるぐらいで(笑)。だからこそ現場が和むんですけど。本当に助けられました」と瀧本の存在に安心感を抱いている様子。

今回の配信イベントについて、上川は「三ツ矢さんをお迎えして、本当に楽しい時間を過ごせましたし、瀧本さんがどんな方であるかということも広く知っていただく機会が得られて、この上ない時間になりました。ありがごうございました」と感謝を述べ、瀧本は「楽しくて、上川さんの少年のようなキラキラした瞳も見ることができましたし、本当に、私にとってもレアな時間でした」と笑顔で答えた。

最後に上川は「ある麻薬事件からこの物語は始まります。ですが、そこから思いもよらなかった事件へと発展していく推理の過程を楽しんでいただくサスペンスものとして充実した作品ですし、また、今回、瀧本さんをお迎えしたことで、これまでの『検事・佐方』にはなかった新しい風が、この作品に盛り込まれていると思います。今回初めてご覧になってくださる方も、そして、これまでご覧いただいた方も、ぜひ、この物語を楽しんでいただければと思います」とアピールして、配信イベントを締めくくった。

「検事・佐方」シリーズは、上川演じる「犯した罪はまっとうに裁かれなければならない」という信念を貫く、検事・佐方貞人が事件の真相に迫るミステリー。原作は推理作家・柚月裕子氏の同名作品で、これまで「最後の証人」「検事の死命」「検事の本懐」「検事・佐方〜裁きを望む」の4作品が、スペシャルドラマとして放送されてきた。第5弾となる本作で佐方が真相究明に挑むのは、1人の女性が逮捕された事件。ある目撃証言が事件発覚のきっかけとなり、その証言に“小さな矛盾”を感じた佐方は、補充捜査を開始。佐方が抱いたささいな疑問から、事件は思わぬ方向へ。そして次第に、警察組織の深い闇が浮かび上がっていく。瀧本が演じる花岡尚子は、佐方付きの検察事務官。明るくポジティブな性格で、真実を明らかにするためなら労をいとわない佐方にあきれつつも、共に捜査に奔走する。

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