木村拓哉主演「教場」続編が決定!「すべてに対して本気でやるしかない」

木村拓哉が警察学校“最恐”の教官・風間公親を演じる「教場」の続編が、フジテレビ系で2021年新春に2夜連続で「教場2」(仮)として放送されることが決まった(日時未定)。ドラマは、長岡弘樹氏による同名小説シリーズの映像化第2弾。前作は今年1月4・5日に放送され、後編放送直後から続編を望む声が、番組公式サイトやSNSに多く寄せられたという。

多彩な主人公を器用に演じ分けてきた木村が、他を寄せ付けることすら許さないすごみのある立ち振る舞いで、生徒たちを恐怖に震え上がらせる冷酷無比な教官・風間を演じる。生徒がトラブルを抱えた途端、退校届をつきつける非情にも思える行動を取る風間。しかしそれは、警察学校を“適性のない人間をふるい落とす場”と考えているからにほかならない。木村は冷酷さの中に警察への強すぎる使命感を持つ、青い炎のような人物像を作り上げた。

木村が主演を務めてきた連続ドラマのシリーズ化はあるが、単発ドラマのシリーズ化は、1988年のドラマデビューから33年を数えるキャリアの中でも今作が初。また、前作で注目を集めた後編のラストシーンに登場した伊藤健太郎、三浦貴大、上白石萌歌らの出演があるのかにも注目が集まる。

木村は「風間公親という男のキャラクターにすごく特徴があるので、見てくださった反響をじかに自分に届けてくださる方の多さにびっくりしました」と驚きながらも、「制作サイドが“いける”と思って作るものと、視聴者の方が見たいと思ってくださり、制作がそれに応えて作るものなど、いろんなパターンの作品がある中で、今回は視聴者の方からのお気持ちとこちらの気持ちのバランスが非常に取れたことで、今作をスタートできることになったのではないかなと思います」と真摯(しんし)に受け止めている。

コロナ禍での撮影だが「正直な話、『教場』の次作があるかもしれないといううわさ話が自分の耳に届いた時点では、“この状況で最後までやり通せるだろうか”というのが最初の思いでしたが、自分が一番好きではない“やる前からできないと決めつける”というのは違うと思い、出演者・スタッフが力を合わせ、すべてに対して本気でやるしかないと思っています」と万全の態勢で臨むつもりだ。

また、俳優として新境地開拓となった風間という役柄については「僕自身、原作を読ませていただいて、風間公親は“すごく偏った真心を持っている人”。愛情的にも偏っているし、真心も本気もすべてが偏っています。ですが、見返りを一切求めない、風間公親というキャラクターは、笑顔はないですが、すごくいとしい人だなと思います。演じたからこそ、よりそう思えるのかもしれません。立場上教官なので、不完全な人間を世の中に送り出すことはできない、送り出したくはないという思いが人一倍強いのだと思います」とその魅力を分析。

さらに、「生徒役の皆さんが訓練されているところに今日初めて立ち会わせていただきました。今回も彼らの魅力や輝き、集中力だったりの力を借りることになると思います。生徒の皆さんは“なんでこんなこと(厳しい訓練)をやらされないといけないんだろう?”と、思っていると思いますが…(笑)。でもそこは切り替えていただいて、前回の198期に負けない期にしていただきたいなと思います」と若いパワーに期待を寄せる。

そして、前作同様に脚本を手掛ける君塚良一氏は「木村さんが放つ冷血なオーラには、ただただ圧倒されます。今回も容赦ない厳しさで、生徒と向き合います。新しい生徒らが成長していく姿も楽しみです」とコメントし、原作者の長岡氏も「私は自作の映像化作品を前にすると照れてしまい、顔を覆った指の隙間からしか鑑賞できないのですが、前作『教場』の場合は、いつの間にか両手を膝に置き、画面に向かって前のめりになっていました。多くの人が言うように、木村拓哉さんのたたずまいが圧巻だったからです。研ぎ澄まされた演技で命を吹き込まれた鬼教官は、今回その命をどう静かに滾(たぎ)らせるのか。原作者という立場を忘れ、またあの興奮を味わいたいと思っています」と楽しみにしていることを明かしている。

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