ドローン動画 短時間編集のアプリ開発中 東京の企業 平戸で実証実験

キャンプ場利用客を撮影するドローン動画編集の新アプリ実証実験=平戸市田平町

 ドローンで空撮した映像を短時間でデータ処理して提供する新アプリを開発中のインターネット関連企業「チェンジ」(東京)がこのほど、サービス開始に向けた最終段階の実証実験を、長崎県平戸市田平町大久保免の中瀬草原キャンプ場で行った。
 映像データは編集に長時間かかるため、提供が翌日以降になるのが一般的。同社が開発中のアプリはドローンの操縦と撮影、映像編集の一連の作業を自動一元化した。30秒間の動画に音楽を付けるなどのデータ処理、編集が約10分で完了。QRコードで依頼者にその場で渡すことができる。
 実証実験は、キャンプ場の利用客に協力を依頼。手を振ったり飛び跳ねたりして楽しんでいる様子を、同社スタッフが空撮。アプリで処理した動画を提供するまでの流れを検証した。
 アプリ利用者は会員制交流サイト(SNS)などで、リアルタイムに近い状態の動画を簡単に投稿し、シェアできる。また、撮影場所の情報などが自動的に字幕で入るため、撮影地や観光事業者が視聴者に認知される効果も期待される。
 同社の福留大士社長は「素晴らしい景色がある平戸は、実験に最適。若い世代はドローン撮影や自分たちの動画をネット発信することに慣れている。このサービスでドローン撮影を日常生活に定着させたい」と話している。

© 株式会社長崎新聞社