朝鮮で栄養液肥料工場を建設、年間数千トン生産能力 進む農業自立化

朝鮮有数の化学企業である興南肥料連合企業所で、年間数千トン生産能力の栄養液肥料工場を新しく建設した。

「メアリ」が9月1日付で報じた。

「メアリ」によれば、短い期間に56種、百数十台にのぼる設備を生産、設置し終え、現在は試運転段階にある。

試運転では、硝酸カルシウムと硝酸カリウム生産工程の技術問題をすべて解決し、品質基準に合致した、それぞれ数百キロの硝酸カルシウムと硝酸カリウムの生産に成功した。

工場では試運転を経て、間もなく本格生産に入る予定。

朝鮮で、米国の禁輸制裁などの圧力にもかかわらず、石炭ガス化を通じて窒素肥料を自力で生産していることは周知の事実。興南肥料連合企業所は南興連合企業所とともにその先頭に立っている企業で、農業用ビニールなどの農業資材も生産しており、農業生産自立に大きな役割を果たしている。

興南肥料連合企業所で、規模が大きい栄養液肥料工場を建設したことで、各地の農村に栄養液肥料を十分に供給できるようになり、農業生産力を向上させる契機になろう。

去る5月に朝鮮で順川リン肥料工場が完成したことは周知の事実。これに続き、興南肥料連合企業所では大規模栄養液工場の新設、南興連合企業所では無煙炭カス化による窒素肥料工場の拡張工事が計画的に行われてきた。

これとともに、各地で自然流水水路の建設など、農業インフラも段階的に建設、整えられており、自給自足にむけた農業の自立化が大きく進展している。(了)

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