バンコクに集う国際機関のエキスパートによるオンライン講座を開講

国際公務員や国際協力分野でのキャリア形成を目指す社会人や学生の方が対象

2020年9月1日
上智大学

上智大学では、2020年11月に一般を対象としたオンライン講座「バンコク国際機関実務者養成コース:社会開発分野」を開講します。この講座は、国際公務員や国際協力分野でのキャリア形成を目指す社会人と学生を対象とするもので、講師は主にタイ・バンコクに集う国際機関で活躍中の現役職員が務めます。バンコクと日本をオンラインでつなぎ、5週間にわたってプログラムが展開します。

本講座は、本学などを運営する学校法人上智学院がバンコクに設立した事業会社「Sophia Global Education and Discovery Co., Ltd.(以下Sophia GED、代表取締役:廣里恭史、上智大学グローバル教育センター教授)」の現地ネットワークを生かし、複数の国際機関の協力の下で開講します。講師はいずれもASEAN地域の現場で活躍する現役の国際機関の職員を中心とし、各機関で求められる実務的知識やスキルを学ぶほか、国際機関や国際協力分野で働く意義やその世界観の共有を通じて、キャリア形成についても理解を深めます。

講座の開講は、社会人が無理なく受講できる夜間に設定。日本との時差も2時間と少なく、オンライン講座のメリットを最大限に活用しながら、ダイナミックに変貌するASEAN地域の現場で展開されるさまざまな政策やプロジェクト事例を元にした双方向性の講義を提供します。

バンコクには、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)という地域統括本部や主要な国連機関のアジア太平洋地域事務所、世界銀行やアジア開発銀行などの国際開発金融機関の駐在事務所が集います。これら国際機関は、民間セクターとも協働し、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成にかかる取り組みを強化しています。中でも教育、保健・衛生、労働、社会的保護、移民、社会インフラ整備等に係る社会開発分野には困難な課題が山積し、高度な専門性を持つ実務者の養成が望まれています。

【講座概要】

【Sophia GEDについて】

2019年4月9日に、学校法人上智学院の事業会社として設立。事業会社を海外に設立し、代表権を持つ最大出資者として海外で事業を展開するのは日本の教育機関としては初の試みとして注目を集める。

上智大学の理念と東南アジアでのネットワークをベースに、多彩なフィールドベースの教育・研修プログラムの企画や実施、留学やインターンシップの支援、アジア地域の高等教育の国際教育活動・ネットワーキング支援など教育・研修事業を手がける。現在、全国の高校生を対象としたオンラインの探求学習サポートプログラムや、本学の東南アジアにおける協定校等と連携した大学生向けオンライン学生交流プログラムの提供、タイの主要大学卒業者の日系企業への就職を紹介するオンライン人材採用プログラム、等を展開している。