2019年焼酎メーカー売上高 上位50社に壱岐の2社

 帝国データバンク福岡支店は31日、全国の焼酎メーカーの2019年売上高ランキングを発表し、本県では壱岐市の玄海酒造(15億4200万円、34位)と、壱岐の蔵酒造(7億8300万円、50位)の2社が上位50社に入った。
 玄海酒造は「むぎ焼酎壱岐」などを、壱岐の蔵酒造は「壱岐っ娘」などをそれぞれ製造。両社とも前年比で減収となった。1位は「黒霧島」などで知られる霧島酒造(宮崎県都城市)で、売上高は前年比6%減の619億2千万円だった。
 50社のうち、前年から減収となったのは上位10社を含む計37社に上った。05年の調査開始以降最も多く、同支店は「消費者の焼酎離れや嗜好(しこう)の多様化が顕著に表れた」と指摘した。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で休業や時間短縮営業をする飲食店もあり、焼酎消費量の減少は続くとみられる。
 調査は、売上高に占める焼酎・泡盛の割合が50%以上のメーカーを対象に実施した。

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