特許製法「ちぢれ風」糸こん発売 汁の絡まり25%アップ 月桂冠の子会社

特許製法により製造したこんにゃくをPRする東工場長(京都市下京区・京都経済センター)

 月桂冠(京都市伏見区)子会社の食品会社藤清(ふじせい)(京都府城陽市)は、特許を取得した技術「ちぢれ風製法」で作った糸こんにゃく(糸こん)「味しみ贅沢(ぜいたく) ちぢこん」を発売した。味がしみこみにくいこんにゃくの課題を解決した画期的な商品という。

 「ちぢれ風製法」は、1本の糸こんに、2本の細い糸こんを巻き付ける。炊くとちぢれ風に仕上がり、汁の絡まりが25%アップする。こんにゃく作り40年の東利嗣夫工場長(66)が約1年がかりで開発した。糸こんは原料を穴から押し出して細長いひも状に成型するが、同製法は1本の糸こんを作る穴の近くに、小さな穴を二つ開け、細い糸こんが、らせん状に絡まるようにした。穴の大きさや位置の試作を繰り返して完成させた。

 この糸こんを地下水で寝かせ、40%混ぜ込んだ板こんにゃく「味しみ贅沢 板こん」も発売。東工場長は「従来よりはるかにおいしく、こんにゃくのイメージを覆す」と話す。ちぢこんは200グラム入り、板こんは250グラム入り。それぞれオープン価格。全国のスーパーで販売する。

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