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長崎市尾上町のJR長崎駅で1日、大規模地震を想定した救助避難訓練があった。今春、移転・高架化した新駅舎での実施は初めて。
JR九州長崎支社によると、市、市消防局、県警鉄道警察隊との合同訓練で、35人が参加。社員に緊張感を持たせるため、あえて事前にシナリオを知らせなかった。
特急列車内から負傷者役を運び出したほか、心肺停止の重傷者に見立てた人形に対し、駅員が自動体外式除細動器(AED)で蘇生を試み、駆け付けた救急隊員に引き継いだ。電話が通じない場合に備え、無線や無料通信アプリで情報をやりとりした。
終了後、砥綿陽介駅長は「旧駅舎と比べ、ホームが2階、改札口が1階と分かれて動線が広がったが、情報の収集も伝達も落ち着いてできた。この経験を全駅員で共有し、お客さまの安全確保に努めたい」と話した。