大型で非常に強い台風9号は、2日(水)夜に九州北部地方に最も接近する見込み。気象庁は3日(木)にかけて、九州北部地方や九州南部で、暴風やうねりを伴った高波、土砂災害や河川の増水などに厳重な警戒を呼び掛けている。
台風9号 今夜 九州に最接近
大型で非常に強い台風9号は、2日午後4時には五島市の西にあって、北北東へ進んでいる。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートルの暴風となっている。
今後、台風は非常に強い勢力で九州の西を北上し、2日夜に九州北部地方に最も接近する見込みだ。
<暴風>
九州北部地方では3日明け方にかけて、九州南部では2日夜のはじめ頃にかけて、非常に強い風や猛烈な風が吹いて暴風となる予想だ。特に九州北部地方では、猛烈な風による飛来物で負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれがある。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど、暴風に厳重な警戒が必要だ。
<高波>
九州南部では2日夜のはじめ頃にかけて、九州北部地方では2日夜遅くにかけて、うねりを伴った猛烈なしけとなり、3日にかけて大しけとなる見込み。
四国地方でも2日夜から3日未明にかけて非常に強い風が吹き、3日にかけてうねりを伴ってしける予想だ。
うねりを伴った高波に厳重な警戒をしてほしい。
<大雨・雷・突風>
九州北部地方や九州南部では3日未明にかけて、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降る予想。 台風本体から遠い四国地方や東海地方でも3日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がありそうだ。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。
<高潮>
九州北部地方や九州南部では2日夜は、潮位の高くなる所がある。海岸や河口付近の低地では高潮による浸水や冠水に厳重な警戒をしてほしい。また、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもある。
気象庁は、高潮や、高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重な警戒を呼び掛けている。
台風10号 特別警報級の勢力まで発達し今週末接近・上陸のおそれ
2日(水)午後3時、マリアナ諸島付近にある台風10号は今後特別警報級の勢力まで発達して、今週末には奄美地方から西日本にかけて接近または上陸するおそれがある。9号に続き10号への情報にも留意してほしい。