NECソリューションイノベータ、AIとプロジェクションマッピングを活用して生産ライン上の不良品を追跡するサービスを提供開始

近年、食品製造業の生産工程では、熟練作業者の目視による検品作業が行われているが、熟練作業者の高齢化によって技術の継承が将来にわたる課題となっている。また、人手不足が深刻化する中、外国人労働者の受け入れに伴い、製造現場ではノウハウの共有が重要な課題である。NECソリューションイノベータ株式会社は、生産ラインの作業現場の品質や進捗の見える化を支援する「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」のオプション機能として、AI技術で判定した不良品や異物などの対象物をプロジェクションマッピング技術により生産ライン上で直接マーキングし追跡する「NEC AI・画像活用見える化サービス / 動的マーキングオプション」(以下、同サービス)を提供開始した。同サービスは、プロジェクションマッピング技術によりプロジェクターの光が不良品や異物などの対象物をリアルタイムにマーキングし、生産ラインのスピードに合わせて追跡する。これにより、検査作業や仕分け作業における現場作業者の負荷軽減や経験の浅い作業者の育成、生産の品質向上を支援する。

また、「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」を導入済みの場合、同サービスの導入に必要となる主な設備は市販のプロジェクターのみのため、生産ラインに大幅な設備変更を行うことなく手軽にサービスを導入することができる。同サービスにより、不良品や異物などを取り除く検査作業や特定の対象物をピックアップする仕分け作業などにおいて、現場作業者の作業効率と品質の向上を支援する。また、AIが学習した熟練作業者の技術を活用することで、経験の浅い作業者に熟練者のノウハウを共有することが可能となる。NECソリューションイノベータは今後、サービス提供開始後3年間で30社への導入を目指すとした。なお、「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」の導入費は400,000円~、利用料は198,000円~/月で、同サービスの導入費は300,000円~、利用料は50,000円~/月である。

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