お手柄! 川に飛び降りようとする女性救助 2人に感謝状 長崎署

署長感謝状を受け取った辻さん(右)と峰さん(長崎署提供)

 長崎市の稲佐橋から川に飛び降りようとした20代女性を欄干外から引き上げ人命を救助したとして、長崎署は崎永海運(同市浪の平町)の従業員2人に田尻弘久署長名の感謝状を贈った。
 同署などによると、人命救助したのは同市小浦町、辻真宏さん(26)と同市野母町、峰朋矢さん(19)。6月5日午前3時45分ごろ、仕事から帰宅中、辻さんはバイクで、峰さんは車で稲佐橋そばの同じ信号で停車していた。2人は橋の欄干の外に立つ女性を発見し、川に飛び降りようと柵にぶら下がったため駆け寄った。峰さんは欄干の外に出て女性のズボンをつかみ、辻さんが欄干の内側から女性の両手をつかみ、2人で引き上げた。
 同署は、2人が女性を救助するとともに、110番通報して警察官が到着するまで女性を見守るなど適切な対応を取ったと感謝状を贈った。
 辻さんは取材に「助けんばという気持ちだけで動いた」と当時を振り返った。救助する際に女性から「離して」と言われたが、「死んだら駄目」と声を掛けたという。峰さんは欄干の外に出たことについて「危険と分かっていたけど、命には代えられない。けがなく助けられてよかった」と明かした。

 


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