「防犯協会」かたるうその電話 80代女性、507万円被害

 時津署は2日、西彼長与町の80代女性が「全国防犯協会職員」をかたる男らからうその電話を受け、計507万円をだまし取られる架空請求詐欺事件が発生したと発表した。
 同署によると、7月下旬、女性宅に同協会のツダオサムを名乗る男から「あなたの名前が4社から無断で利用され名簿に登録されている」「協会が代わりになってくれる男を探した」などと電話があった。
 その後、会社の従業員や検察庁のハセガワを名乗る男から「代わりになった男があなたの名前や登録番号で製品を購入したのは法律違反」「逮捕されないためには保釈金500万円が必要だ」などと連絡を受けた。
 一連の話を信じた女性は8月17日までに、指定された自宅近くの公園でイシカワを名乗る男に現金500万円を渡し、弁護士費用名目で7万円を指定口座に振り込んだ。
 不審に思った女性が同署に相談し被害が発覚。同署は「不安をあおるような電話があったときは、いつでも警察に電話してほしい」と呼び掛けている。

 


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