スゴいゾ新型Sクラス! 車内、とくに快適すぎる後席に注目だ

メルセデス・ベンツ 新型Sクラス

高級車らしい荘厳な見た目がイイ

AクラスやCLSクラスに採用されている逆ストラントノーズではなく、新型Sクラスはメルセデスらしい落ち着いたデザインを採用。実は現行Sクラスのオーナーは、平均年齢が60歳オーバーと日本車で言うところのクラウン並みに高齢であり、それも少なからず影響しているのかもしれない。

これまでのSクラスとは違い、CLSにも似たクーペルックなデザインを採用している。ちなみにSクラス史上初となるリヤアクスルステアリング(通称4WS)を採用したのも大きなトピックだ。

驚愕の車内! とにかく装備がスゴすぎる

ほとんどの既存モデルで採用している超ワイドディスプレイをやめ、今回は正方形に近いモニターを中央に配置。物理ボタンを極力廃止し、現行モデル比で27個少なくしているという。
注目は※77インチ相当と超大型ヘッドアップディスプレイで、運転支援システムとナビ情報など、さまざまなコンテンツをAR表示する。例えば曲がる交差点が近づくと、ナビゲーションの指示を実際の空間に重ねて表示。これは五叉路やラウンドアバウトのような複雑な道でも間違いが減りそうである。まさに、かつて思い描いていたような未来の技術が現実のモノとなったのだ

※「AR-HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ)」と呼ばれるAR(拡張現実)技術を用いたHUDは、水平方向に10度、垂直方向に5度の範囲で、前方10mの位置に表示される。これは車両前方10mの位置に77インチのモニターを置いた状態とほぼ同じという意味だ。

5/4人乗りモデルをラインアップする。4人乗りモデルは左右のシートを独立させ、それぞれにモニターを配するだけでなく、オットマンやマッサージ機能といった超快適な時間を堪能できるのだ。左右シート間にあるアームレストにはタブレット風の操作パネルがあり、脱着も可能。加えて、後席用のエアコン吹き出し口が20個ほど用意されているだけでなく、天井にまでスピーカーを装備している。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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