車検に関わるフロントガラスの飛び石!小さいキズならDIYで修理できる

いつも過酷な状況におかれているフロントガラス

愛車でドライブ中に「バチッ」とフロントガラスに飛び石を受けた経験がある方も多いでしょう。特に高速道路での飛び石は、小さな石でもフロントガラスがクモの巣状になってしまうことがあります。

運良く小さなキズで済んだ場合であっても油断は禁物。フロントガラスは、外気と車内の温度差、風圧、エンジンや路面からの振動など、絶えず過酷な状況におかれています。そのため、徐々にフロントガラスのキズが広がり、車検に合格できなくなってしまう場合があるのです。よって、フロントガラスの飛び石キズは、小さいうちに修復しておきましょう。

フロントガラスに関する保安基準

フロントガラスに関する保安基準は、道路運送車両法 第195条に「窓ガラスの安全ガラス等に関し、保安基準第29条第1項の告示で定める基準は、合わせガラス、強化ガラス、部分強化ガラス、有機ガラス(ポリカーボネート材又はメタクリル材等の硬質合成樹脂材をいう。)又はガラス-プラスチック(車外面を板ガラス、合わせガラス又は強化ガラスとし、車室内にプラスチックを接着したものをいう。)とする。」と定められています。

また、第195条 第2項には、「損傷した場合においても運転者の視野を確保できるものであること。」「容易に貫通されないものであること。」と基準が設けられているのです。

条文だけを読むと曖昧な表現で理解しにくいかもしれません。しかし、先述したようにフロントガラスの飛び石によるキズは、小さいものでもキズが広がる危険性が高く、基準に定められている「視野の確保」ができなくなる可能性が高いため、車検不合格となる可能性があるのです。

使いやすい老舗メーカーのおすすめガラスリペアキット

イギリスの老舗カー用品メーカーホルツから販売されているフロントガラスのキズ・ヒビ補修キットは、衝撃点があり、幅30mm以下、キズの深さ8mm以下の一般的な飛び石キズに使うことができます。リペアキットは、キズの状態が確認しやすいクリア板やガラスに固定させる吸盤を採用し作業性もバツグン。

ただし、10年以上使用している車、海外製のガラス、メーカー純正以外のガラスには使用できません。また、キズの種類によっては、専門業者による補修またはガラス交換が必要となる場合があるので注意しましょう。

まとめ

車検の合否も左右するフロントガラスの飛び石。キズが小さいからといって放置しておくと、いつの間にかヒビが広がり、ガラス交換をしなければならないケースもあります。小さい飛び石キズは、自宅のガレージで直すこともできるため、チャレンジしてみるのも良いかもしれません。しかし、リペアできるか不安であったり、自信がない場合、キズの種類の判断が難しい場合には、専門業者に依頼しましょう。

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