育休復職「両立の困難から退職を検討」が6割 - どんな悩みがある?

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fruorは9月3日、「復職後の働き方やキャリアの悩みと、会社に求めるサポート」に関する調査結果を発表した。調査は8月27日~31日、企業などで育休を取得し2010年以降に復職した男女564名(女性95.7%、男性4.1%)を対象にインターネットで行われた。

復職時に会社と面談を実施したかを聞いたところ、「制度としてあり、面談を行った」人が46.6%、「制度はなかったが自ら申し出て行った」人が23.4%と、合わせて7割が面談を実施。

しかしながら、復職後のキャリア展望について「(しっかり+少し)描けていた」という人は37.4%に留まり、多くの人が、この先のキャリアが見えないまま復職していることが分かった。

続いて、復職後の働き方やキャリアについての悩みや不満を聞いたところ、「時間内で成果が出せるか」(53.9%)、「時短で給料や評価 が下がる」(51.2%)、「スキルアップや昇進昇格の機会が遠のいた」(41.1%)が上位に。自由回答では、「周りの同僚よりも効率的にこなしているのに、圧倒的に給与が低い」、「時短なのに残業が発生し、家庭も回らなくなって、仕事も家庭もうまくいかない」、「復職3日で強制配置転換。働く体制を整えてフルタイムでやる気でいたのに、ずっとその補佐的業務と言われ、やる気をなくし転職した」といった声が寄せられた。

一方、これらの悩みや不満を上司や会社に伝えたかと聞くと、半数以上が「伝えなかった」と回答。うち4人に1人は「全く伝えていない」ことが明らかに。伝えなかった理由を尋ねると、4割の人が「子育て中である事情を考えると我慢すべきものだと思った」と回答した。

「両立の困難さから会社を辞めることを考えたことがありますか?」と質問したところ、6割超が「何度もある」「1、2度ある」と回答。

そこで、復職後も意欲的に働くためにあったらいいと思うサポートや環境を聞いたところ、「柔軟な働き方ができる制度」(83.3%)や「勤務時間ではなく成果で評価する制度や風土」(58.3%)に続き、「個々の家庭状況や希望に合わせた働き方やキャリア設計のための定期的なフォロー面談」(56.6%)、「自分の悩みや課題についてキャリアの専門家に相談できる場」(47.0%)が上位に並んだ。

最後に、復職前後の会社からのサポートでありがたかったことと残念だったことを自由回答で聞いたところ、「ありがたかったこと」では職場の理解のほか、制度面ではコロナ禍を受けて進んだ在宅勤務を挙げる声が目立ち、「残念だったこと」では職場の無理解や対話不足が多く見受けられた。