応仁の乱以来、550年ぶりに神仏習合の祈り 京都・北野天満宮に延暦寺の僧侶訪れ「北野御霊会」 コロナ終息願う

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並んで本殿に向かう僧侶と神職(2020年9月4日午前10時12分、京都市上京区・北野天満宮)

 北野天満宮(京都市上京区)と天台宗総本山・延暦寺(大津市)が合同で営む「北野御霊会(ごりょうえ)」が4日、同天満宮で約550年ぶりに再興された。同天満宮で、神仏習合による祭典が実施されるのも1868(明治元)年の神仏分離以来。神職と僧侶が並んで境内を進み、新型コロナウイルスの早期終息や国の安寧をともに祈った。

 北野御霊会は、平安時代に始まった勅祭「北野祭」の一環として延暦寺の僧侶を迎えて催されてきたが、応仁の乱の後に途絶えた。また、天満宮は神仏分離までは延暦寺の管轄下にあり、宮司の役割を担う「別当」職を天台宗の京都五箇室門跡の一つ、曼殊院(左京区)の門主が代々務めていた縁がある。

 天台宗を開いた最澄の1200年大遠忌を来年に控え、北野天満宮も祭神・菅原道真の1125年半萬燈(まんとう)祭を7年後に迎えることから、互いの節目を契機に歴史的なつながりを見直そうと、応仁の乱以来となる神仏習合での北野御霊会を計画した。

 午前10時すぎ、神職と僧侶が三光門下で向き合い、並んで本殿に向かった。続いて森川宏映天台座主も本殿に入った。本殿では橘重十九宮司の祝詞や森川座主による祭文の奏上があり、宗教を超えた祈りがささげられた。

 比叡山僧侶による法華経の法要「山門八講」も行われた。延暦寺から持ち込まれた法具をしつらえた本殿に僧侶らの声明や法華経を題材に問答する声が響き渡り、新たな歴史が刻まれた。