石垣、20.7キロのロウニンアジ

 今年は沖縄県各地でロウニンアジが釣れているため、ロウニンアジの“アタリ年”ではという釣り師が多い。石垣島の友人から釣れたとのメールが届いた。石垣島のフィードマン所属の盛山和行さんは数々の大型を釣り上げた実績を持つ大物釣り師。

 8月29日も午後6時にタマンやロウニンアジの大物を狙って釣り仲間と2人で沖防波堤に渡った。午後6時30分に、竿が大きく曲がり、なかなか強い抵抗を受けながらも70センチのムネアカクチビを釣った。本命ではないが幸先の良いスタートで入れ食いを期待したが、その後は夜中の午前2時ごろまで、サメに邪魔されて、10キロ前後のサメを4匹釣り上げた。サメがいるなら魚もいる証拠だと確信していた盛山さん、諦めずに定期的に付け餌を付け替えては仕掛けを投入した。

 午前3時に本命のタマンが釣れたが60センチと、大きさが不満。夜明け前までに大型の釣果を期待したが、空が白々と明け出した午前6時に竿が海面に向かって突き刺さったかと思ったら、リールから糸が勢いよく引き出された。その走りからロウニンアジだと確信した百戦錬磨の盛山さん。巧みなやりとりで釣れたのは118センチ、20.78キロのロウニンアジだった。彼には満足できる大物ではなかった。しかし、近い将来、県記録を更新する大物を釣ったと報告が来ることを期待している。 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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