ショアジギングは初心者でも手軽に楽しめる釣りだ。難しいことを考えず大遠投をキメるのも楽しいが、メタルジグの使い分け方を理解すれば釣りの幅はさらに広がる。ショアジギのメッカ、湘南に店を構えるアンテナショップ・キャスティング平塚店のスタッフに、おすすめのメタルジグについて伺った。
メタルジグの設計思想は種々多様
一口にメタルジグと言えども、ただ巻きで使うのか？ はたまたシャクるのか？ 落とすのか？ その形状や使用用途も実に様々なものがある。また、鉛やタングステン、亜鉛など様々な素材が使われており、飛距離や沈下スピード等にも各社メーカーの工夫が凝らされている。
そんなメタルジグの中からどれを選べばいいのか？ 今回も引き続き「キャスティング湘南平塚店」の木部さんに解説をお願いした。木部さんによればシラスやイワシ、コノシロなどベイトの大きさを意識して使い分けるのが釣果アップのポイントだという。
【Profile】
木部大樹（きべ・たいき）
キャスティング湘南平塚店のソルトルアー担当。激戦区の呼び声高い湘南シーバスをメインに、ショアジギングやマグロ狙いの中深海ジギングまで、幅広い釣りをこなす。今回も落ち着いたトーンで丁寧に取材に対応してくれた。
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ベイトが弱って沈むアクションを演出！【Rサーディン】
【スペック】
●重量：6g、10g、15g、20g、30g、40g、60g ●カラー：10色 ●価格：600～840円（税抜き）
木部「左右非対称デザインで、ややセンターよりのリアウエイト設定。飛距離も出せますし、カタクチイワシのフォルムを意識したボディはスイミングもフォールも得意とする汎用性の高さが光ります。エビになりにくいのもこのジグの特徴ですね」
シラスやキビナゴなど小型ベイト捕食時に！【Gスラッシャー】
【スペック】
●重量：6g、10g、15g、20g、30g、40g、60g ●カラー：10色 ●価格：630～870円（税抜き）
木部「細身のフォルムは、シラスやキビナゴ、コウナゴなどベイトが小さい時に効果的だと思います。僕は20gをよく使うのですが、ふわふわ泳がせながらフォールの時にバイトが集中するイメージがあります。ジャーク時の横っ飛びするようなスライドも◎」
泳ぐ小粒の簡単操作ジグ！【ドラッグメタルキャスト】
【スペック】
●重量：15g、20g、30g、40g、60g、80g ●カラー：19色 ●価格：600～850円（税別）
木部「小粒で飛距離もよく出て、ただ巻きメインで使える簡単操作モデル。シャクってもいいですが、ただ巻きの方がその性能を活かせるイメージがあります。こういうスタンダードモデルをパイロットとして、表層からボトムまで探ると効率的です」
飛ばして喰わせるタングステン素材モデル【ドラッグメタルキャストTG】
【スペック】
●重量：30g、40g、50g、60g ●カラー：7色 ●価格：1,500～1,900円（税抜き）
木部「タングステンなので、同じウエイトでもオリジナルより遥かに小粒に設計されています。とにかく飛距離は出せますし、シラスなどベイトが小さい時は鉛よりタングステンの方が喰わせられる可能性が高まります。動きの違いで鉛と使い分けるのもあり」
圧倒的な飛距離の後方重心万能ジグ【ビッグバッカージグ】
【スペック】
●重量：10g、15g、20g、30g、40g、60g ●カラー：11色 ●価格：550～830円（税抜き）
木部「後方重心設計により鉛製ジグの中ではトップクラスの飛距離が出せます。水中での抵抗を強く感じながらゆっくりアクションで誘うのがおすすめ。ただ巻きもシャクりもどちらもいける万能モデルでもあります」
シャクるとよく動く前方重心設計のジグ【ビッグバッカースライドスティック】
【スペック】
●重量：15g、20g、30g、40g、60g ●カラー：11色 ●価格：610～830円（税抜き）
木部「前に重心があって、シャクるとものすごくよく動いてくれるジグです。もちろん飛距離も出ますし、フォールの煌めきも秀逸。こちらはスライド幅が大きく、ビッグバッカージグとの使い分けが楽しめると思います」
リアルジグの先駆け！ 亜鉛素材の軽比重ジグ【メタルアディクト03】
【スペック】
●重量：16g、20g、30g、40g ●カラー：10色 ●価格：700～740円（税抜き）
木部「形状も特殊ですし、素材も亜鉛を使っていて比重が軽いんです。かなりゆっくり泳ぐし、フォールスピードも遅め。このジグの独壇場位なるシーンも多いんです。リアルプリントとリアルデザインの先駆け的メーカーとしても知られています」
シャクった時の大きなスライド幅で誘惑【メタルアディクト04】
【スペック】
●重量：30g、40g ●カラー：10色 ●価格：720～740円（税抜き）
木部「こちらは鉛のタイプ。シャクった時にしっかり反応してくれる上、大きな幅で動きます。亜鉛素材の03との使い分けをすると、誘いに変化をもたらしやすいでしょう。最近はとくに、ガツガツシャクるのではなく、シャクってからフォールを意識した釣り方が有効と考えます」
替えフックはLSJ専用のものから併用できるものまで様々！
木部「スタンダードなところで言えば、がまかつのアシスト59ライトなどがありますが、ドラッグメタルキャストやジグパラなど、メタルジグの純正フックもありますので、選択肢は様々。アピールを高めたり、喰わせを意識するならスラッシャーやティンセル付きのものがおすすめです。ジグサイズに合ったものを選択しましょう」
