F1イタリアGP、新型コロナと戦う250人の医療スタッフをグランドスタンドに招待

 2020年F1第8戦イタリアGPでは、モンツァサーキットのグランドスタンドに、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックと戦っている人々の代表として250人の医師と看護師たちが招待される。

 今シーズンここまでの7戦はすべて、観客を入れずに開催されていた。その方針はイタリアGPでも継続されるが、条件付きで少人数のグループが、パンデミック中の勇気と尽力に対する褒賞として、イタリア自動車クラブから今週末のレース観戦に招待されることになった。

 イタリアは中国以外でコロナウイルスが猛威を振るった最初の国であり、大流行の中で35,000人が命を落とすという大きな犠牲を出した。

「今年これまでに開催された他のすべてのレースと同様に、イタリアGPも無観客で行うため、レース終了後にファンがコースになだれ込んでくるお馴染みの様子は見られないだろう」とフェラーリはレース前のプレビューで述べた。

「しかし、グランドスタンドには250人の非常に特別な人々が来場する。もちろんソーシャルディスタンスを保ってだが、医師と看護師たちがトラックにゲストとして招かれるのだ。COVID-19と戦う第一線のスタッフである彼らは、その勇気、義務感、利他主義が称えられるシンボルである」

2020年F1第8戦イタリアGP グランドスタンドのバーチャル観客

 次週初開催となる、フェラーリ所有のムジェロでのトスカーナGPでは、イタリアのスクーデリア・フェラーリ・クラブから招待された2,880人のファンの来場が見込まれている。

 なお、トスカーナGPはフェラーリにとって、F1世界選手権参戦1000戦目を記念するイベントとなる。

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