町産イワガキのネーミング募集 真鶴町、商標登録も視野

大きく育ち出荷を待つイワガキ(真鶴町提供)

 真鶴町が取り組む神奈川県内で初めてのイワガキ完全養殖を巡り、町は町産イワガキの愛称を募集している。選ばれた愛称はブランド名として商標登録も視野に入れ、流通の際などに使われる見込みという。

 漁師や町職員らが審査員を務め、今秋にも愛称を決める。命名者には、町内の飲食店で使えるペア食事券とイワガキの試食券が贈られる。町産業観光課は「真鶴らしい、町民に愛される名前を付けてほしい」と応募を呼び掛けている。イワガキの養殖は、観光客の増加や町内経済活性化などを目的に2015年にスタート。同課によると、現在は殻の磨き方や生育状況確認など、出荷に向けた準備を進めている。今後、漁師らによる専門商社を設立し、来年にも本格出荷を開始する予定。主に町内の飲食店での提供を目指している。

 今年は試験出荷と町民向けの試食会を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となった。同課は「試験出荷ができずに残念だが、来年には無事出荷できる見通しが立ち、ほっとしている」と話している。町ホームページ(HP)でイワガキのプロモーション映像も公開している。

 応募は1人1回までで、国籍や年齢、町内外在住を問わない。9月18日まで町HPで受け付けるほか、町役場の窓口などでも応募用紙を配布する。問い合わせは同課電話0465(68)1131。

© 株式会社神奈川新聞社