大型で非常に強い台風10号は、6日（日）夜にかけて九州南部・奄美地方を北上し、7日（月）にかけては非常に強い勢力を維持して九州にかなり接近または上陸するおそれがある。鹿児島県（奄美地方を除く）では特別警報を発表する可能性がある。
きょう日中に奄美地方へ 今夜には鹿児島にかなり接近
大型で非常に強い台風10号は、6日（日）午前4時には奄美大島の南南東約240キロにあって、時速15キロで北へ進んでいる。勢力を維持したまま北上を続け、6日（日）日中に奄美地方へ、6日（日）夜には、鹿児島県（奄美地方を除く）にかなり接近する。なお、7日（月）にかけても勢力を維持して北上を続け、九州にかなり接近または上陸するおそれがある。
記録的な暴風や高波に最大級の警戒を
大東島地方や奄美地方では猛烈な、沖縄本島地方でも非常に強い風が吹き、猛烈なしけとなっている。
台風の北上に伴い、沖縄地方では6日朝にかけて、奄美地方では6日（日）夜遅くにかけて、九州南部では6日（日）昼過ぎから7日明け方にかけて、九州北部地方では6日夜遅くから7日昼前にかけて、一部の住家が倒壊するような猛烈な風が吹く見込み。
風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要だ。
また、沖縄地方では6日（日）昼過ぎにかけて、奄美地方では7日未明にかけて、九州南部では6日（日）朝から7日（月）明け方にかけて、九州北部地方や四国地方では6日（日）夜から7日（月）午前中にかけて、猛烈なしけとなる見込み。
台風が接近する地域では、記録的な暴風や高波となるおそれがあるため、最大級の警戒が必要だ。
記録的な高潮 高潮＋高波の浸水などに最大級の警戒を
台風の接近に伴い、奄美地方や西日本では7日にかけて潮位が高くなり、海岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがある。なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水することがある。台風が接近する地域では、記録的な高潮となるおそれがあるため、高潮や波浪による浸水などにも最大級の警戒が必要だ。
記録的な大雨 大河川でも氾濫おそれ
南海上から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本から東日本では大気の状態が非常に不安定となっており、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降っている。
台風の北上に伴い、引き続き7日（月）にかけて、南海上から暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になる所がある。西日本や東日本では、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、特に、太平洋側の東から南斜面を中心に総雨量が多くなり、大雨となるおそれがある。
台風が接近する奄美地方では6日（日）日中、九州南部や九州北部地方では6日（日）午後から7日（月）午前中にかけて、雷を伴った猛烈な雨が降る。台風が接近する地域では、記録的な大雨となり、大河川でも氾濫のおそれがある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒が必要だ。また、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意。
