福井県を代表する温泉地『あわら温泉』の入り口、あわら湯のまち駅近くには、なんと無料で楽しめる足湯が!
今回はその魅力をたっぷり紹介します。
無料であわら温泉を楽しむ!『芦湯』に行ってきた
あわら湯のまち駅の目の前、あわら湯けむり横丁に隣接する"混浴"足湯『芦湯』。
ここで、無料であわらの温泉が楽しめるんです。
実際に行ってきました!
持ち物や着替えは?
中には更衣室があるので、タイツを脱いだりするのに便利!
タオルは持ち込もOKですが、300円であわらのおもてなしキャラクター、湯巡権三のイラストがあしらわれたタオルを買うこともできます。
好みの温度が見つかる!
私も湯巡権三タオルを買って、早速足湯へ!!
あったか〜い。
後述しますが、芦湯には浴槽が5つあり、それぞれの温度が違うので、熱め好きもぬるめ好きもお気に入りの温度が見つかるはず!
私は42℃のお湯に入りましたが、足だけなのに、10分も浸かっていると全身がポカポカしてきました。
なんだかすっごく健康になった気分!
芦湯の浴槽・お湯へのこだわりとは?
芦湯では5種類の浴槽で異なる温泉を楽しむことができます。
というのも、あわら温泉には源泉が46もあります。
場所によっては、1つの源泉を複数の旅館で分け合っている温泉地もありますが、このように源泉の多いあわら温泉では、1つの旅館や温泉施設に複数の源泉が引かれていることも珍しくないのです。
この芦湯も同様で、入口を入ってすぐに目に入ってくる横長の大きな浴槽は、それぞれ壱の湯、弐の湯、参の湯と呼ばれています。
- 壱の湯:源泉番号第49号の温泉井戸(約55℃)から湯を引き込んだ、ややぬるめの浴槽
- 弐の湯:源泉番号第47号の温泉井戸(約75℃)から湯を引き込んだ熱めの浴槽
- 参の湯:2つをミックスしたやや熱めの浴槽
となっています。
温泉好きの方は、お湯の質感の違いにも気づけるかも…?
そして、4つ目は円満の湯。
家族風呂に倣い、掘りごたつをイメージした円形の合わせ湯です。
温浴効果を高めるために側面から水流を発生させているため、やや熱めになっています。
5つ目は、舟の湯。
あわら温泉が発見された直後の明治17年、二面村(現在のあわら市)では『舟湯』と呼ばれるお風呂が人気でした。
舟湯とは、田んぼの用水路で使う端舟(田舟)を浴槽とし、カヤの屋根を葺いたもののこと。
そんな舟湯を模した『舟の湯』は、あわら温泉の歴史を感じることができる特徴的な浴槽。
お湯は、参の湯と同じ合わせ湯が張られています。
また、芦湯の浴槽の全てに、かつて福井県でとれていた笏谷石(しゃくだにいし)を使っています。
さらに、総ひのき造りという贅沢な空間となっています。
芦湯の外観のこだわりとは?
芦湯は、浴槽だけでなく外観にもこだわりが!
外から見ると、このように昔ながらのつくりになっていますが、これは芦原大火(昭和31年)以前の建物を表現した、数寄屋風の建築様式となっています。
また、屋根中央部には、あわら温泉の歴史的建造物「つるや旅館の展望室」を模した『湯けむり楼』があります。
湯けむり楼は、採光と湯気抜きの役割を担っていますが、あわら市の花・鳥の「花菖蒲」、「白鷺」、県木の「松」などを描いたステンドグラスがはめ込まれ、夜はより美しい空間を演出してくれる仕掛けにもなっています。
旅館でくつろぐ前に温泉も食事もお買い物もいろいろ楽しみたい!
でも、メイクを落としたり着替えを繰り返すのはめんどくさい!
という方も多いと思います。
そんな時、芦湯なら気軽にあわら温泉のお湯を楽しむことができるので、おすすめです!