台風10号勢力維持して九州接近へ 記録的暴風や大雨のおそれ

大型で非常に強い台風10号は、勢力を維持したまま、7日(月)にかけて九州にかなり接近する見通しです。7日は西日本で暴風となり、特に九州では瞬間的に60メートルくらいの風が吹く予想です。一部の住宅が倒壊するおそれもある危険な風となります。外出はしないで、建物の中でも窓から離れた場所で過ごすようにしてください。

台風本体や周辺の雨雲がかかる九州を中心に猛烈な雨が降り、総雨量が1000ミリを超える記録的な大雨となる所があるでしょう。大きな河川でも氾濫のおそれがあります。また、台風から離れた西~東日本の太平洋側も湿った空気が流れ込み、局地的に非常に激しい雨が降り、雨の量が多くなりそうです。
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒してください。
また、うねりを伴った高波とともに、高潮による浸水や冠水にも警戒が必要です。

九州を中心に、西日本では暗い時間が風や雨のピークとなりそうです。大規模な停電が起きるおそれもあるため、停電や熱中症へ備えもお願いします。
蒸し暑さが続き、全国的に30℃を超える所が多く、日本海側では猛暑日になる所もあるでしょう。

気象予報士・及川 藍

画像について:6日午後5時の台風10号の推定位置と24時間進路予想。

© 株式会社ウェザーマップ