F1第8戦イタリアGP予選トップ10ドライバーコメント(1)

 2020年F1第8戦イタリアGP予選で6番手~10番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
ピエール・ガスリー 予選=10番手

2020年F1第8戦イタリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

 今回もQ3に進出することができてうれしい。FP3では苦労し、予選に向けてペースを見つけ出す必要があった。でもQ1とQ2では速さを発揮することができ、Q2では6番手だった。

 でもQ3では新品タイヤでの最初のランはあまりうまくいかず、オーバーステアに苦しみ、スライドしまくっていた。2回目のランではユーズドタイヤでのラップとしてはよかったけれど、新品タイヤでアタックしたドライバーたちにはかなわなかった。

 10番手どまりだったが、上とはかなり僅差だ。僕らのパッケージには、明日いいレースができる力があると思っている。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 予選=9番手

2020年F1第8戦イタリアGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 予想どおり、大混乱で慌ただしい予選になった。こういう状況のなかで正しいタイミングで自分のラップをしっかり走るのは簡単なことではなかった。

 チームにとって厳しい週末だ。もちろん僕らは今日の予選結果にがっかりしている。でも個人的な話をすると、ここではマシンの感触は改善しており、これまでよりもスムーズな週末を過ごしている。もちろん9番手はそれを示す結果ではないけれど、マックス(・フェルスタッペン)に一歩近づいたので、それは良いことだよ。

 僕らチームは目指すべき結果よりも下位に沈んでいる。ここに来るにあたって難しい週末になることは覚悟していた。スパと同様に、モンツァのようなローダウンフォースのサーキットは僕らとの相性がよくないからね。マクラーレンはストレートで強力だし、レーシングポイントも予選になって力を発揮してきた。だけど僕ら自身、期待していたようなタイムを出せなかった。

 理想的な走りができないコーナーがいくつかあり、そこでライバルたちよりも時間を失っている。それでもレースペースは予選より多少強力だから、タイヤのデグラデーションを考慮して戦いを挑めるかもしれない。もちろん楽なレースにはならないだろうけどね。

■BWTレーシングポイントF1チーム
ランス・ストロール 予選=8番手

2020年F1第8戦イタリアGP ランス・ストロール(レーシングポイント)

 金曜夜にマシンを改善することができた。予想以上に競争力が高まったので、本来なら8番手よりも上の位置をつかめたはずだと思っている。

 クリーンな予選ではなく、Q3最初の走行でミスをして、それがラップタイムに響いた。それにモンツァでは毎年、渋滞があったりトウをめぐる駆け引きがあったりして難しい。

 でも気持ちを切り替えて、明日に集中しよう。オーバーテイクは難しいが、いいスタートを切れれば、大量のポイントを獲ることも可能だよ。

 チェコ(ペレス)が4番手を獲得したのはよかったね。今週マシンを改善するために懸命に仕事をしてくれたチームのおかげだよ。

■ルノーDPワールドF1チーム
ダニエル・リカルド 予選=7番手

2020年F1第8戦イタリアGP ダニエル・リカルド(ルノー)

 予選のなかでいい具合にリカバリーしていけたので、7番手でも問題ないよ。予選では少し遅れを取ってしまい、昨日や今朝のような速さを発揮できなかった。でもQ3に進出できてよかったよ。7番グリッドということは、上位のポジションをかけて戦える位置にいるということだしね。

 僕らのマシンは決勝で強さを発揮するから、順位を上げていい走りができると自信を持っている。

■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 予選=6番手

2020年F1第8戦イタリアGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 中団がかなりの接戦で、厳しい予選だった。トップ2ははるか遠くにいるけれど、それ以外の全員がかなりの僅差で続いているんだ。僕は最後のプッシュラップでミスをしすぎてしまって、それが高くついた。大きなミスではなかった。0.05秒から0.1秒くらいのロスだったと思うけど、それがなければもっと上のグリッドを確保できただろう。

 これほど些細なことで大きな代償を払うことになって、少し苛立ちを感じるが、中団がこれほどタイトな現状ではそうなるのは仕方ない。

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