開成町に新たな交流拠点 古民家に整備「アトリエ・ハッコ」、直売・体験加工の場

テープカットを行う府川町長(右から2人目)、野崎社長(同3人目)ら=あしがり郷瀬戸屋敷

 神奈川県開成町があしがり郷瀬戸屋敷(開成町金井島)で整備を進めていた交流拠点施設「アトリエ・ハッコ」が6日、オープンした。関係者らがオープニングセレモニーを行い、農村風景が広がる町北部の振興へ期待を寄せた。

 施設は平屋で、地場野菜の直売所、体験加工施設などを備える。施設と近接する瀬戸酒造店が作る麹(こうじ)や酒粕(かす)などの「発酵もの」を扱い、多くの人が集う「箱」から「ハッコ」と名付けられた。

 セレモニーで府川裕一町長は「開成らしさを出して、小規模でも他にないものに磨きをかけたい。地域と連携して発展していければ」と期待を口にした。瀬戸屋敷を運営管理し、瀬戸酒造店の親会社でもあるオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)の野崎秀則社長も「次世代を担う子どもたちが瀬戸屋敷を含むこの空間を愛し、町に愛着を持って暮らし続けるまちづくりに貢献したい」と意気込みを語った。

 施設建設に合わせて、町は瀬戸屋敷の駐車場を増設。大型バスも止まれるようにした。町では施設内だけでなく周辺散策や収穫体験などのほか、南足柄市の道の駅や大井町のビオトピアなど足柄上地域の観光客回遊にも期待している。

 午前10時~午後4時。月曜定休。問い合わせは、瀬戸屋敷電話0465(84)0050。

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