非常に強い台風10号 長崎県付近を北上中 暴風・高波・大雨に厳重警戒

 大型で非常に強い台風10号は、7日朝にかけて、長崎県対馬市にかなり接近する見込み。気象庁は引き続き、暴風、高波、大雨に厳重な警戒を呼び掛けている。
 大型で非常に強い台風10号は、7日4時には平戸市の西南西にあって、1時間におよそ35キロの速さで北上している。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートルとなっている。
 今後、台風は、非常に強い勢力で北上し、7日朝にかけて、対馬にかなり接近する見込みだ。

暴風・高波

 九州北部地方では猛烈な風が吹き、うねりを伴って猛烈なしけとなっている。
 台風の接近に伴い、九州北部地方では、7日明け方は、飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込み。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要だ。
 また、九州南部では7日明け方、九州北部地方や四国地方では7日朝にかけて、うねりを伴って猛烈なしけとなる見込み。高波にも厳重な警戒をしてほしい。

高潮

 台風の影響により、奄美地方や西日本では7日を中心に潮位が高くなり、海岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがある。
 なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもある。高潮や、高潮と重なり合った波浪による浸水などにも注意・警戒が必要だ。

大雨・雷・突風

 南海上から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本から東日本では大気の状態が非常に不安定となっており、局地的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降っている所がある。
 また、これまでの大雨により、九州北部地方や九州南部では土砂災害の危険度が高まっている所がある。

 台風の北上に伴い、引き続き7日を中心に、大気の状態が非常に不安定となる所がある見込み。台風が接近している九州北部地方では7日朝にかけて、局地的に雷を伴った猛烈な雨が降る予想。
 また、西日本や東日本でも、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降る予想。特に太平洋側の東から南斜面を中心に総雨量が多くなり、大雨となるおそれがある。
 気象庁は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒を呼び掛けている。竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要だ。

© 株式会社ウェザーマップ