最強ラリーカーGRヤリス!豊田章男社長のこだわりとは?9月16日オンラインイベント開催

トヨタ GRヤリス

開発秘話や生産現場をバーチャルで見学できるオンラインイベント

VRバーチャル体験試乗のイメージ

9月16日(水)19:30より開催されるオンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」は、GRヤリスの開発に込めた想いや開発ヒストリー、さらに“GR FACTORY”について紹介される。また、マスタードライバーであるモリゾウこと、豊田章男社長が運転するGRヤリスの走りを、VRで同乗体験できるコンテンツが用意され、トヨタファン、ラリーカーファンならずとも必見のオンラインイベントだ。

「GR YARIS ONLINE FES」イベント概要

■日時:2020年9月16日 19:30~21:00(予定)

■配信:TGR公式YouTubeチャンネル

■第一部:ファンイベント (19:30~20:05)

■第二部:GRヤリス オンラインQ&A (20:15~21:00)

レースで勝てる車を市販化!豊田章男社長肝入りのGRヤリス

オンラインイベントで豊田章男社長が前面に登場することからも分かる通り、GRヤリスには、社長自身の熱い思いが込められている。6月に公開された動画の中で、GRヤリスがこれまでとは逆転の発想で開発されたことが語られているのだ。

トヨタ セリカGT-Four(ST185 型、1993年オーストラリアラリー優勝車)

90年代から2000年代初頭にかけ、日本でも大人気だったWRC(世界ラリー選手権)。セリカやカローラをはじめ、スバル インプレッサや三菱 ランサーエボリューションが大活躍し、ヨーロッパにおける日本車のイメージを大きく向上させた。また、市販車をいかにレースで勝てる車にするかという、メーカー同士の開発競争も大きな注目を集めた。

このように、これまでは「市販車からレース車両」というプロセスが定石であったのに対し、GRヤリスは「レース車両から市販車」という全く新しい試みで開発。プロのレーシングドライバーを開発メンバーに加えることで、プロの求めるポテンシャルを出発点に、レースで勝てる車を市販化しているのだ。そのため、ボディ剛性の強化や組付け精度の向上など、通常の市販車ではあり得ない品質で生産されている。

時間をかけてでも誤差を極限まで減らす

トヨタ 元町工場“GR FACTORY”

レースで勝てる車を市販化することは、言葉で言うほど簡単ではない。車は工業製品である以上、製造誤差と呼ばれるバラつきが必ず生まれる。しかし、GRヤリスはその誤差を極限まで少なくするため、トヨタ元町工場にあるGR専用ライン「GR Factory」で手作業に近い形で生産される。その分当然のことながら、通常の車に比べ生産には時間が掛かるが、そのこだわりがあるからこそ、開発段階で狙った性能をそのまま実現できるのである。

GRヤリスに宿るモリゾウのこだわり

6月30日までの期間限定で注文を受け付けていたGRヤリス“1stEdition”のフロントガラスには、マスタードライバーである豊田章男社長“モリゾウ”のサインが入れられている。サーキットやテストコースはもちろん、グラベルや雪道など、市販化ギリギリまで章男社長自らがハンドル握り、何度も走行テストを重ねたという。フロントガラスに入れられたサインは、まさしく“モリゾウ”こだわりの証なのである。

トップランナーであるトヨタがスポーツカーを作る

トヨタ GRヤリス RZ“High performance”

自らスポーツカー好きを自称する章男社長らしく、スポーツカーへのこだわりは人一倍。2019年にGRスープラが大きな話題を呼び今でも大人気なのは、17年ぶりにスープラが復活するということに加え、直6エンジンとFRにこだわったことが大いに関係しているだろう。

GRヤリスは、コンパクトなボディにハイパワーなターボエンジンと4WD、そして6速MTという往年のラリーカーらしいパッケージ。そのパッケージと章男社長のこだわりこそ、GRヤリスの魅力そのものなのではないだろうか。

スポーツカーは開発費が掛かるうえ、ファミリーカーに比べ販売できる数が少ないため、採算が取りにくいジャンルと言われている。だからこそ、独走状態のトヨタが先頭を切ってスポーツカーを作ることは、シンプルに歓迎すべきことなのである。

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