脱ラダーフレームでも悪路走破性パワーアップ!
実質72年ぶりのフルモデルチェンジとなったランドローバー ディフェンダー。その歴史は1948年にデビューしたランドローバー シリーズ1まで遡り、2016年に生産が終するまでほとんど大きな変更もないまま販売され続けていた稀有なモデルだ。
ご存知の通り、ディフェンダーといえばランドローバーの中で最も悪路走破性に重きを置いたモデルで、もちろんラダーフレーム構造を採用していたが、新型ディフェンダーは初のフルモノコックボディとしたのだ。
そう聞くと、オフロード愛好家の方々から「そんなんでちゃんと走るのか?」なんてコトを言われそうだが、心配ご無用! ランドローバーによれば、旧型モデル比で約3倍のねじり剛性を誇るのだというから驚きだ。もっと言えば、今回のディフェンダーに採用したボディはランドローバーのフラッグシップであるレンジローバーのプラットフォームをさらに強化したモノなのだ。
小さくなったけど超パワフル
本国にはディーゼルエンジンの設定はあるものの、現状日本には2L直4ターボのみ。2t弱のボディで大丈夫か? と思うコトなかれ、最高出力300ps/最大トルク400N・mを発揮するため、超パワフル。実際、オンロードとオフロードをそれぞれ試乗したが、2Lターボとは思えないほどのデキなのだ。
簡単に試乗した感想をいうならば、「ディフェンダーもここまで来たか」と思うほど超静か。ラダーフレームの旧型と比べるのはナンセンスかもしれないが、高級車然とした印象なのだ。
レンジ超え! ボディは事実上最高級
さらに注目なのは、その価格設定。現在、中古車サイトをみると先代モデル(平行輸入車ではあるが)は1000万円オーバーはザラ。ところが、今回のディフェンダーは489万円〜というバーゲンプライスなのだ。先にも述べた通り、ボディは1493万円〜のレンジローバーのいわば進化版。そう、半額で同等以上の走破性を持つクルマが買えてしまうというワケだ。
昨年150台限定で発売されたファーストエディションは即完売となったディフェンダー。ジムニーのように爆発的ヒットは価格帯的に難しいかもしれないが、かなり売れるコトは間違いない。今後のディフェンダーに注目だ!
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】