プロ野球解説者・谷繫元信が語るストレート(速球)についての考察vol.1「いいストレートとは?」

東海ラジオ『ドラゴンズステーション』(月~金16:00~)9月4日のコメンテーター、谷繫元信氏が、ピッチャーの投げるストレートについて語った。まず、その1は「ストレートの善し悪しについて」。谷繫氏は、現役時代、名捕手として名を馳せた選手。ピッチャーのボールを受ける立場から語ったもの。

ピッチャーはストレートがよくないと変化球も効果的に使えないと、よく言われるが、谷繫氏の考えるいいストレートとは「迫力があるストレート」とのこと。角度があり、キレがあり、力があり、とすべてがそろったストレートのことだ。そして、ボールを受けた中で一番迫力あるストレートを投げたドラゴンズの投手を聞かれ、谷繫氏は「川上憲伸(投手)」の名前を挙げた。

「バッターは何が嫌かって、迫力あるストレート(が一番嫌)。バッターは、ストレートに対応しようとする。そこで変化球が生きてくる」と話し、さらに、迫力あるストレートに関して「球離れの遅さ」を加えて挙げた。ピッチャーの投げたボールが、手を離れてベースに到達するまでの時間が、短ければ短いほどよいということだ。

言い換えれば、手を離れたところからベースまでの距離が短いほどいいとも言える。谷繫氏は「(ピッチャーが)ボール1個分、前で離しても、バッターが受ける感覚は全然違う。そのためにピッチャーは、下半身を鍛えて、どれだけ粘って投げられるかとなる」と話した。

また、ピッチャーが投げるボールの角度に関しては「角度が大きければ、バッターは打ちづらい」とし、その理由を「(上手投げで)上からボールが来れば、バットとの接点が少なくなる。(下手投げで)下から来るボールも同じで、接点が少なくなるので打ちづらくなる」と解説した。そして「下手投げ(のピッチャー)は、数が少ないので、なかなか慣れることができない。それも打ちづらい要因のひとつ」と付け加えた。谷繫氏は「下手投げのピッチングマシンができれば」とも話した。

ドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週月曜~金曜 16時00分~17時56分

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