ブルージェイズ 今季ブレイクのヘルナンデスが故障者リスト入り

ブルージェイズは日本時間9月8日、今季ブレイクを遂げたテオスカー・ヘルナンデスを左腹斜筋痛により10日間の故障者リストに登録した。日本時間9月6日のレッドソックス戦で14号アーチを含む5打数3安打の活躍を見せたヘルナンデスだが、胸部の張りを訴えて翌日の試合を欠場。日本時間9月8日のヤンキース戦の開始前に故障者リスト入りが発表された。

2017年途中にアストロズからブルージェイズに加入したヘルナンデスは、2018年に22本塁打、2019年に26本塁打を放ったものの、いずれも打率は2割3分台で、OPSも8割に満たなかった。しかし、今季はここまで39試合に出場して打率.308、14本塁打、27打点、5盗塁、OPS.995の好成績をマーク。三振の多さは相変わらずだが、ハイペースで本塁打を量産するだけでなく打率も大幅にアップさせ、打線の軸として見事な活躍を見せていた。

ヘルナンデスの離脱によって空席となったライトのポジションにはキャバン・ビジオが起用されているが、ビジオが外野に回ることによって内野の層が薄くなるため、右膝を痛めて戦列を離れているボー・ビシェットの復帰がさらに重要となる。メジャー2年目のビシェットは、今季ここまで14試合に出場して打率.361、5本塁打、13打点、4盗塁、OPS1.063の大活躍。正遊撃手のビシェットが復帰すれば、穴埋めとしてショートを守っているジョー・パニックをセカンドへ戻し、ビジオをライトに固定できるというわけだ。

また、8月末にトレードで補強したジョナサン・ビヤーや今年7月にメジャーデビューしたサンティアゴ・エスピナルも複数のポジションを守れるため、ヘルナンデスの離脱に伴って出場機会が増加する可能性がある。外野の控えにはデレク・フィッシャーもおり、少なくともチャーリー・モントーヨ監督がコマ不足に悩むことはないだろう。

ヤンキースをかわしてアメリカン・リーグ東部地区2位に浮上したブルージェイズは、残り20試合のうち10試合がヤンキースとの直接対決となっている。シーズン終盤の重要な戦いを前に、主力打者の1人であるヘルナンデスを欠くのは痛手だが、チーム一丸となってその穴を埋めることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.