【写真】台風10号 長崎県内各地に爪痕

海沿いにある島原市立温水プールでは、アーチ形屋根の一部が剥がれ、長さ約30メートル、幅約65センチの金属板4枚が施設そばの電線に引っ掛かったり、市道に落下したりした=7日午前9時40分、島原市弁天町2丁目

 台風10号は7日、長崎県内全域を暴風域に巻き込みながら通過した。暴風は民家などの建物を損壊し、巨木も根こそぎ倒した。かつてない勢力で襲来すると予想され、住民が戦々恐々と身を寄せた避難所にも被害が出た。高波が残した爪痕もある。記者とカメラマンが県内各地の現場を巡った。

高速船乗船のための浮桟橋への通路が落下した=午前11時16分、壱岐市芦辺町、芦辺港高速船乗船所前
駐車場の屋根が倒壊し民家のフェンスや車を直撃した=午前10時44分、長崎市末石町
新上五島町立上郷小では、校舎と体育館をつなぐ渡り廊下の屋根が強風で剥がれ電線を切断。避難所になっていた体育館は停電した=午後4時56分、同町奈摩郷
倒壊した和多都美神社「一の鳥居」(写真奥)=午後1時33分、対馬市豊玉町仁位
公用車に落下した仮設トイレの屋根カバー=午前10時21分、佐世保市役所
1階部分の壁が損壊し、室内がむき出しになったアパート。住民は避難し、けがはなかった=午後3時2分、川棚町下組郷
地域を見守ってきた樹齢100年超のヒマラヤスギ。強風で倒れたが後方の民家は直撃を免れた=午後4時20分、西海市大瀬戸町瀬戸東濱郷

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