長崎県内9ダム 放流終了 貯水量はほぼ回復へ

 長崎県は7日、台風9、10号による洪水被害を防ぐため県内九つのダムで実施した事前放流を、同日午前8時までに全て終了したと発表した。降雨量が減り、ダムへの流入量の減少が見込まれるため。
 事前放流は、各ダムごとに定めた基準を気象庁の予報雨量が超える場合に、農業用などの貯水を河川に流し、ダムの空き容量を増やす措置。ダムや河川を管理する県などが、利水関係者や関係市町と結んだ治水協定に基づき実施する。
 台風接近に備え、8月31日から順次、対馬市の目保呂ダムや五島市の繁敷ダムなど4市1町の9ダムで事前放流していた。県によると、放出した農業用などの貯水量はほぼ回復しているという。

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