道の駅、地元特産品の売上好調 南足柄、駐車場増設へ

地場野菜を買い求める人たちでにぎわう直売所

 6月下旬に営業を始めた南足柄市竹松の道の駅「足柄・金太郎のふるさと」で地元特産品などの売り上げが目標の2.5倍と好調だ。県内外から多くの車が訪れ、休日には渋滞も発生していることから、市は隣接する私有地を買収し、駐車場を増設することを決めた。

 市によると、道の駅がプレオープンした6月25日から8月26日までの2カ月間の売り上げは約1億3600万円で、年間の売り上げ目標(3億3千万円)の2.5倍のペースだという。売り上げの4%は市の収入となる。

 要因としては、農産物直売所で販売する地場野菜の売れ行きが想定より良いことがあるという。物販では、菓子・調味料類がトップで、農産物、酒類と続く。食堂では、地元のブランド牛「相州牛」を使ったメニューが人気を集めている。

 平日は1日当たり840台、休日は1130台の駐車があり、平均934台が利用。駐車スペースは乗用車65台と身体障害者用2台、大型車8台のため、休日には周辺の道路で渋滞が起きることもあるという。

 対策として、イベント開催などで使う建物前の広場を臨時の駐車スペースにしたり、大型車用のスペースを区切って乗用車が止められるようにしたりと工夫をしているが、混雑の根本的な解決には至っていない。

 そこで市は、隣接する私有地の畑(872平方メートル)を買収し、10月中旬ごろから工事に着手。遅くとも来年1月には乗用車約30台分の駐車場を完成させる。今月4日開会の市議会定例会に提出する2020年度一般会計補正予算案に関連経費約2229万円を計上した。

 市産業振興課は「多くの方が安全に利用できるよう、今後も改善の取り組みを進めたい」としている。

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