台風10号 大浦天主堂など文化財にも被害

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 台風10号の影響で、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、大浦天主堂(長崎市)の瓦が飛ぶなど、県内では8日時点で計14件の文化財の被害が確認された。
 県教委によると、同天主堂では瓦約50枚が吹き飛んだ。近隣への被害は確認されておらず、9日にも修理に着手する見通し。同遺産の構成資産ではほかに旧出津救助院(同市)や旧五輪教会堂(五島市)でも瓦がずれるなどした。このほか鍋島邸(雲仙市)の雨戸が損壊するなど国の重要文化財でも被害があった。
 長崎市東出津町の市遠藤周作文学館は7日未明、強風で板張り屋根の一部が剥がれたほか、開架閲覧室の窓ガラス1枚が割れた。館内に笹野勝敏館長(60)がいたがけがはなく、展示物、収蔵資料にも被害はなかった。同館は破損部の応急措置をして8日は午前9時から通常通り開館したが、同日午後6時現在、電話は不通となっている。