国民文化祭の2025年度誘致を 長崎県文化団体協が県に要望

国民文化祭の誘致を要望する河野副会長(右)=県庁

 長崎県文化団体協議会は4日、2025年度開催予定の国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭について、本県への誘致を求める要望書を県に提出した。
 国民文化祭は、天皇陛下が皇太子時代から出席している式典で、国体や全国植樹祭、全国豊かな海づくり大会と並んで「四大行幸(ぎょうこう)啓(けい)」と呼ばれている。本県は他の3大会は過去に実施しているが、国民文化祭は未開催。県は誘致に前向きな姿勢を示している。
 県庁を訪れた同協議会の河野秀雄副会長は「日ごろの文化活動を全国規模で発表し、交流につながる。本県が持つ地域文化を広く発信する契機になる」とした要望書を提出。受け取った中崎謙司文化観光国際部長は「25年度は被爆80年、県美術館と長崎歴史文化博物館が20周年を迎えるなど節目の年。国民文化祭を旗印に掲げ、地域一体となって機運を盛り上げたい」と応じた。

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