内川聖一、陽岱鋼… ロッテ移籍の澤村拓一だけじゃない、2軍暮らし続く実力者たち

ソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】

ソフトバンクではバレンティンも2軍暮らしになっている

9月7日に発表された巨人とロッテによる澤村拓一投手と香月一也内野手の1対1の交換トレード。2011年に新人王、2016年には最多セーブに輝いた右腕のトレードはファンの間でも衝撃を呼んだ。

そして、その澤村はロッテ入団会見を行った8日に即出場選手登録されると、その日の日本ハム戦でいきなり登板。3者連続空振り三振を奪う圧巻のマリーンズデビューを飾った。

澤村は今季、巨人で開幕1軍に入りながら、結果が残せない日々が続いた。デラロサの離脱に伴い、代役で抑えを任されたものの、期待に応えられず。7月25日のヤクルト戦では先発したものの、4回途中で降板。翌26日に2軍落ちとなり、そのままファーム暮らしが続いていた。

実績のある選手がファーム暮らしを強いられているのは、何も澤村に限ったことではない。澤村の他にも、かつてタイトルを獲得した選手や、1軍での実績が豊富な選手たちで、1軍から声がかかるのを待っている者もいる。そこで、ここでは現在2軍暮らしとなっている主な選手を見ていこう。

その中でも最大のビッグネームといえば、ソフトバンクの内川聖一内野手とウラディミール・バレンティン外野手だろう。通算2171安打の実績を誇る内川だが、開幕前の不振で開幕1軍から外れると、そのまま2軍暮らしが続く。2軍戦で高打率を残すものの、栗原ら若手の成長もあって、声のかからない状況が続いている。

広島では一岡、今村のリリーフ2人、阪神では岩田や桑原が2軍にいる

鳴り物入りで入団したバレンティンは打率1割台に低迷して不振が続き、8月21日に出場選手登録を抹消された。2軍でも今のところ結果は出ておらず、再登録が可能となった今もファーム暮らしとなっている。ソフトバンクでは左腕の大竹も2軍にいる。1軍で2試合に先発したものの、8月20日に再び降格となっている。

巨人では陽岱鋼外野手が2軍暮らしが続く。8月10日に出場選手登録を抹消されると、その後、1か月に渡ってファーム暮らしとなっている。広島では中継ぎで長らくチームを支えてきた一岡竜司投手と今村猛投手がファームにいる。8月12日に抹消された一岡はファームで防御率1.64と好投。7月5日に抹消となった今村のファーム暮らしは2か月を超えた。

阪神ではベテランの岩田稔投手や2017年の最優秀中継ぎ投手の桑原謙太朗投手、日本ハムでは2012年のMVP、最優秀防御率の吉川光夫投手、ヤクルトのベテラン五十嵐亮太投手、DeNAの砂田毅樹投手、ロッテの内竜也投手や松永昂大投手なども、ファーム暮らしとなっている。

【2軍暮らし中の主な選手】
内川聖一(ソフトバンク)
21試合48打数18安打0本塁打9打点 .375

バレンティン(ソフトバンク)
9試合20打数4安打0本塁打3打点 .200

大竹耕太郎(ソフトバンク)
9試合4勝1敗0セーブ 防2.13

陽岱鋼(巨人)
14試合37打数9安打1本塁打6打点 .243

一岡竜司(広島)
11試合0勝0敗0セーブ 防1.64

今村猛(広島)
13試合1勝0敗0セーブ 防3.55

岩田稔(阪神)
7試合1勝3敗0セーブ 防3.60

桑原謙太朗(阪神)
12試合0勝0敗1セーブ 防4.50

吉川光夫(日本ハム)
10試合1勝0敗0セーブ 防2.03

五十嵐亮太(ヤクルト)
16試合1勝0敗1セーブ 防4.60

砂田毅樹(DeNA)
22試合2勝0敗3セーブ 防0.43

内竜也(ロッテ)
16試合3勝1敗1セーブ 防3.52

松永昂大(ロッテ)
7試合0勝1敗1セーブ 防5.06(Full-Count編集部)

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