サイ・ヤング賞候補の投げ合いはバウアーに軍配 ダルビッシュ2敗目

【レッズ3-0カブス】@リグリー・フィールド

トレバー・バウアー(レッズ)とダルビッシュ有(カブス)というサイ・ヤング賞候補同士の投げ合いが注目された一戦は、ダルビッシュが初回に先制3ランを浴びたのに対し、バウアーは8回途中まで無失点に抑える見事なピッチングを披露。ダルビッシュとの投げ合いを制し、チームを3対0の完封勝利に導いた。

1回表にマイク・ムスターカスの4号3ランで3点の援護をもらったバウアーは、カブス打線を相手に4回までノーヒット投球。5回裏先頭のビクトル・カラティーニに初安打を許したものの、この回も打者3人で無失点に抑え、8回裏に二死一・三塁のピンチを招いて降板するまでカブスに得点を与えなかった。

8回途中まで112球を投げて被安打3、奪三振10、無四球、無失点という見事なピッチングを見せ、防御率は1.74まで向上。6回3失点で防御率1.77となったダルビッシュを抜き去り、一気にリーグ2位へ浮上した。その他の部門でも、WHIP0.79はリーグ1位、71奪三振と被打率.155はリーグ2位にランクインしている。

一方のダルビッシュは1回表一死からニック・カステヤーノスとジェシー・ウィンカーに連続四球を与え、エウヘニオ・スアレスを見逃し三振に仕留めたあと、ムスターカスに4号3ランを被弾。次打者・秋山翔吾にも内野安打を許したが、6回98球を投げて許したヒットはこの2本だけだった。

バウアーは今季4勝目、3番手のライセル・イグレシアスは今季6セーブ目をマーク。ダルビッシュは6回98球を投げて被安打2、奪三振9、与四球3、失点3という内容で今季2敗目(7勝)を喫した。

秋山は「6番・レフト」で先発出場し、ダルビッシュと対戦した2打席はショートへの内野安打(エラーで二塁へ進塁)とファーストゴロ(チャレンジの末、内野安打がアウトに)。第3打席は空振り三振に倒れたものの、第4打席でレフトへのヒット(直後に牽制死)を放ち、4打数2安打で今季の打率は.220、OPSは.595となった。

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