交際相手からの暴力「デートDV」に悩む若者に相談しやすい場を提供しようと、無料通信アプリ「LINE（ライン）」上に「デートDV110番 LINE相談」が9月、開設された。
運営するのは暴力防止の活動を行うNPO法人エンパワメントかながわ（横浜市神奈川区）。同法人では電話相談や10代を対象にした全国規模の調査などを通じ、デートDVの予防と啓発を行っている。
LINE相談は、若者により気軽にアクセスしてもらうことが狙い。場所を選ばずにつながることができることに加え、「電話よりも相談のハードルが低い」（同法人）という。被害者の安全を考え、アカウント名には「DV」などのキーワードを盛り込まず、加害者にスマートフォンを取り上げられても気付かれないよう工夫を凝らしている。
相談は無料で、デートDVの被害者、加害者らが対象。緊急性が高いと判断した場合は、電話相談へ誘導する。同法人は「10代、20代の人に、恋愛のもやもやをどんなことでも話してほしい」と呼び掛けている。
毎週火曜日の午後6～9時と、土曜日の午後2～6時に実施。法人のホームページやツイッターから公式アカウントと友だちになれる。
