陸からルアーで25キロGT(ロウニンアジ)

 ルアーマン憧れのGT(ロウニンアジ)だが、ショア(陸)から釣り上げた経験のある人は少ない。小学生の頃から釣りを始めた湖城廣希さんは大学生になってからは、ルアー釣りにハマっている。1年ほど前から10キロを超えるオニヒラやロウニンを狙っていたがヒットすら無かった。

 釣り仲間と2人で8月25日の日中は川でミキイューを釣って楽しみ、夕方から大物を狙ってみようと中部東海岸の河口へ様子を見に寄った。すると対岸でボラが大物に追われているのを発見。急いでルアーを投げては底近くを引くイメージでリールを巻いてを30分繰り返していると、ガツンとした手応えと同時に水飛沫が上がり、大物がヒット。掛かった魚は川上に向かってものすごい勢いで走ったので、湖城さんも魚の走りに合わせて走った。

 しばらくすると橋の近くまで走られたので、魚の向きを変えたいが、バス用のタックルなので無理はできない。手でスプールを押さえながら、ラインが切れるギリギリのテンションを掛けて、魚の向きを変えることに成功。川下に魚を誘導しながら、仲間に大物が釣れたことを知らせた。ヒットしてから7分ほどのやり取りで、釣り仲間が差し出した大型のタモ網に収まったのは125センチ、25.5キロのGT(ロウニンアジ)で、湖城さんにとって初のGTだった。目標の10キロを倍以上も上回る大物だった。 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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