前田がビーバーとの投げ合いを制す 7回無失点で今季5勝目

【インディアンス1-3ツインズ】@ターゲット・フィールド

ツインズの前田健太は、アメリカン・リーグのサイ・ヤング賞レースの先頭を走るシェーン・ビーバー(インディアンス)と対戦。ビーバーがバイロン・バクストンに7号2ランを浴びて先制点を献上するなか、7イニングを4安打無失点に抑え、チームを勝利に導いた。好投した前田は今季5勝目(1敗・防御率2.43)をマーク。7回5安打3失点のビーバーには今季初黒星(7勝)が記録された。

アメリカン・リーグ中部地区2位のツインズと同3位のインディアンスはわずか0.5ゲーム差。ツインズは1ゲーム差、インディアンスは1.5ゲーム差で地区首位のホワイトソックスを追っており、今日の好投手対決は地区優勝を目指すうえでも重要な一戦だった。

ツインズは2回裏一死二塁の場面でバクストンがレフトへの7号2ランを放ち、ビーバーから2点を先制。前田は華麗なフィールディングや巧みな牽制を武器に、7回94球を投げてインディアンス打線に二塁すら踏ませない見事なピッチングを披露した。

追加点がほしいツインズは、7回裏二死から新人捕手ライアン・ジェファーズに2号ソロが飛び出し、1点を追加。ビーバーから3点を奪い、好投を続ける前田を援護した。その後、9回表にクローザーのテイラー・ロジャースがホゼ・ラミレスに10号ソロを浴びたものの、3対1で逃げ切り。ロジャースには今季9セーブ目が記録された。

なお、ビーバーは5回裏一死走者なしの場面でジェファーズから空振り三振を奪い、今季100奪三振に到達。62回1/3での100奪三振到達はメジャー史上最速記録となった。従来の記録はマックス・シャーザー(ナショナルズ)が2018年に記録した63回。このほか、2019年にゲリット・コール(当時アストロズ・現ヤンキース)が65回、2001年にケリー・ウッド(当時カブス)が65回2/3で100奪三振に到達している。

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