県西各地で豆まき 横綱も登場

 節分の日の3日、県西地域の各地でも、豆まき行事が行われた。参加者は「鬼は外、福は内」と声を合わせ、参拝客らは一つでも多くの「福」をつかもうと手を伸ばした。▽箱根  箱根神社(箱根町元箱根)では、近くの芦ノ湖を水上スキーやモーターボートで疾走する鬼に、遊覧船や桟橋から豆をまく「湖上鬼追(こじょうおにおい)」が開かれた。今年は約200人が参加し、鬼役を務めた水上スキー部などの大学生ら8人を目掛けて豆をまいた。

 神社境内の神楽殿では、地元の中学生らが鬼退治を題材にした寸劇を披露、喝采を浴びた。▽秦野  「関東のいづもさん」として知られる出雲大社相模分(ぶん)祠(し)(秦野市平沢)には、大相撲の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)や日馬富士関、安美錦関らが駆け付けた。1等の羽毛布団を手にした市内在住の主婦(64)は「ただただ驚いている。主人にプレゼントしたい」と思わぬ福に喜びを隠しきれない様子だった。▽南足柄  大雄山最乗寺(南足柄市大雄町)では、午前と午後の2回開催。石附周行山主の掛け声に合わせ、年男・年女の100人が、液晶テレビなどが当たる抽選番号付きの豆袋計1万2千袋をまき、参詣客ら約千人が懸命に手を伸ばしていた。▽湯河原  五所神社(湯河原町宮下)でも公募などで選ばれた約35人が特設ステージから豆をまいた。

© 株式会社神奈川新聞社